ダークウェブとは?何がある?入り方や危険性について解説

ダークウェブとは?何がある?入り方や危険性について解説

※ 当ページのリンクには広告が含まれています。

一般的な方法でアクセスできない状況となっているダークウェブは、アクセスすると普段は見られないようなものが提供されています。

しかし、リスクが極めて高くなっていることから、アクセスする際は徹底した対策が求められるのです。

この記事では、ダークウェブについて解説する他、どのようにすればアクセスできるのか取り上げます。

ダークウェブとは?何がある?

ダークウェブというのは、インターネットの領域に存在するサイトの1つです。

一般的なサイトと異なり、IPやURLを隠して運用されていることから、検索しても見つけられないように作られています。

一般的なサイト検索サイトを利用すれば簡単に見つけられる
ダークウェブ検索サイトでは見つけられず、別の方法を利用する

URLを公開しないことによって、ダークウェブはあらゆる方法から守られた状態を作り、特定の人だけがアクセスできるようなサービスへと変えています。

また、ダークウェブへアクセスするためには専用のツールなどが必須となっていることから、何も知識がない人がアクセスしようとするのは不可能です。

アクセスするためには覚悟が必要であると同時に、アクセスできる方法をしっかり確認しておかなければなりません。

なお、ダークウェブには次の情報が掲載される傾向が多くなっています。

  • プライバシーに関連している情報
  • 研究や分析データを引き抜いたもの
  • 内部告発に関連している情報
  • ネットに厳しい国で他国と同じようなアクセス状況を作るサービス

ダークウェブで怖いとされているのは、プライバシーに関連している情報がやり取りされている点です。

あらゆる場所から引き抜いた情報がダークウェブ上で掲載されており、データを受け取った人は色々な方法によって情報を不正利用できる形になっています。

また、研究データや分析データに関連するもの、会社の内部告発も掲載されているなど、本来では明るみに出ないようなものまで掲載されているのです。

ダークウェブには他では見られないものが多数掲載されていることから、普段見ているサイトとは全く違う印象を受ける傾向が多くなっています。

ダークウェブの危険性

ダークウェブは極めて危険とされているサイトです。

一番の問題として挙げられているのは、本来では取引されるものではないものが取引される場として用いられている点です。

  • 麻薬や児童ポルノの売買が行われているケースがある
  • 個人情報を売買しているケースが多く見られる
  • サイバー攻撃を行うための準備をしている場合もある

本来取引してはいけないものが取引対象となっている他、個人情報を取引して利益を得ているハッカーがいるなど、危ない状況が多く作られています。

アクセスしている人の安全性も確保されておらず、しっかり対策をしていないと個人情報を抜き取られてしまう可能性が高くなっているのです。

また、ダークウェブは犯罪の温床とされている傾向が強まっており、サイバー攻撃などを準備する場所としても活用されています。

危険な行為が多く見られているのは事実ですので、ダークウェブは本来であればアクセスすべきではありません。

ダークウェブを見ると酷い目にあう?

何も知らないでダークウェブを閲覧するというのは絶対にしてはいけません。

何らかのツールを利用すればダークウェブを閲覧できるようになっていますが、閲覧するだけで個人情報を抜かれてしまう危険性が高く、安全性は担保できなくなっているのです。

実際にダークウェブを閲覧したことにより、次の問題に巻き込まれる可能性が高くなっています。

  • 個人情報漏洩
  • 違法取引や犯罪
  • 見てはいけない情報の閲覧

アクセスしているユーザーに対しても厳しい攻撃を行っている傾向があるため、適当にアクセスしていると個人情報は漏洩する可能性が高くなっています。

また、取引を持ち掛けられる可能性が高くなっていることもあり、様々な取引を持ち掛けられやすくなります。

取引の内容はほぼ犯罪に該当している行為ですから、実施している時点で犯罪者となってしまい、国内で所持するなどした場合に逮捕される可能性があるのです。

他にも閲覧できない情報が掲載されているなど、ダークウェブには危ないものが多数存在しているのは事実です。

一般的なサイトアクセスしてもトラブルになるケースは少ない
ダークウェブアクセスした時点でトラブルとなるケースが多い

ダークウェブはアクセスしているだけでマイナスの状況に置かれてしまう可能性があることから、基本的にはアクセスすべきではありません。

アクセスした際の問題についてしっかり見ておけば、トラブルが起こってしまうものと判断しやすくなります。

何も対策をしていないと個人情報漏洩の恐れあり

ダークウェブは犯罪者が多く集まっているネットワークですので、犯罪者はアクセスしているユーザーに対しても攻撃するような方針を採用しています。

何も対策しないでアクセスしているユーザーには容赦なく攻撃を行い、アクセスしている人の個人情報を抜き取ってしまおうとする方針を取ってきます。

個人情報が抜き取られてしまうと、本来では流出することのない情報がネット上に提示されてしまい、最悪の場合は情報を利用したトラブルに巻き込まれてしまうのです。

  • ネットワークに関連している情報の流出
  • クレジットカードなどの買い物にする情報の流出
  • パソコンに保存されている個人情報の流出

どの情報も流出すると危険性が高くなり、ネットを利用することも難しくなっていきます。

また、クレジットカードなどの金銭が関与しているものは、不正に利用されると損失を被る可能性が高まり、不正利用を防止するためにカードを破棄するなどの対策が必要です。

個人情報の流出が行われてしまうと、会員情報などが出てしまい、パスワードなどを利用した不正アクセスを受けてしまいます。

ダークウェブにアクセスするだけで、色々な情報が抜き取られる可能性についてしっかり把握しておく必要があります。

違法取引や犯罪に巻き込まれる可能性もある

ダークウェブではアクセスしている人物に対して、色々な取引を持ち掛けてくるケースがあります。

ダークウェブは犯罪の温床となっており、犯罪に該当するものを所持している人が売却し、高額な利益を上げようとする動きが見られます。

実際に取引されているものは次の通りです。

  • サイバー犯罪に利用する道具
  • 麻薬や武器の密売
  • 偽造品や偽造通貨の販売
  • 人身売買
  • 詐欺行為

主に取引されているのは、本来では取引されるものではなく、極めて保有するのが危険とされているものばかりです。

また、認められていない人身売買など、裏取引で行われているような行為がダークウェブ上では容易に行われています。

余計な取引に巻き込まれてしまうと、多額のお金と引き換えに犯罪に必要なものを手に入れてしまい、結果的に所持していたことで犯罪者として逮捕される可能性があります。

取引はかなりの確率で持ち掛けられる傾向があることから、ただ興味本位でアクセスしただけなのに変な取引をしているという事例が存在しているのです。

本来では得られない情報が掲載されている場合も

本来では得られない情報が掲載されているケースもあり、中には興味を得るような情報も見つかります。

しかし、提供されている情報は不正に手に入れられているものばかりであり、犯罪者が利用するような情報だけが取り扱われているのです。

情報を閲覧しているだけでも犯罪に該当する行為だと思われてしまうケースがあり、ダークウェブにアクセスしただけで見てはいけないものを見てしまうという状況が起きてしまう可能性があります。

悪質な情報を見てしまい、余計な犯罪に巻き込まれるなどの問題が起きてしまう状況を防ぐためにも、ダークウェブへのアクセスは避けなければなりません。

ダークウェブの入り方

理由としては、URLを公開しない方法でサイトが運営されていることが影響している他、検索エンジンでは見つからないようにする対策が施されているためです。

一般的な方法ではアクセスできないことから、ダークウェブへアクセスするのであれば専用の方法を利用してアクセスする必要があります。

  • Torブラウザ
  • Torネットワーク
  • 専用の検索エンジン

一番用いられているのはTorブラウザであり、専用のブラウザでIPアドレスなどを隠してアクセスするような方法が多く使われています。

また、スマホやタブレットでもTorネットワークを活用するとアクセスできるようになり、ダークウェブの情報を得られるようになっています。

専用のブラウザを利用しない場合は、検索エンジンを活用してダークウェブを炙り出すという方法が使えますので、あらゆる対策を施して検索するという方法も有効です。

ここからは、ダークウェブへアクセスするための方法を詳しく説明します。

Torブラウザを利用する

ダークウェブへのアクセスで最も利用されているのはTorブラウザです。

Torブラウザは専用のブラウザとして提供されているもので、一般的なブラウザとさほど変わらないような使い方が可能です。

しかし、暗号化が何重にも進められており、一般的なブラウザに比べてセキュリティ関連が大幅に強化されています。

一般的なブラウザあまり暗号化されているわけではない
Torブラウザ何重にも暗号化されておりセキュリティ面が強化された

Torブラウザを利用することによって、IPアドレスなどを隠せるようになっている他、本来では検索できないものを検索しても発見できるようになるなど、ダークウェブへアクセスする方法が作れるようになります。

Torブラウザを利用してダークウェブを発見し、アクセスしてセキュリティ面と普段は見られないサイトを閲覧していく方法が多く使われているのは事実です。

ただ、Torブラウザには弱点が存在しており、何重にも暗号化していることでネットワークのスピードが大幅に低下しており、アクセスには時間がかかります。

ダークウェブを利用する際には有効な手段ではあるものの、アクセスへの手間がかかってしまうのはマイナス材料です。

スマホやタブレットでTorネットワークを使う

スマホやタブレットにはTorネットワークが用意されており、活用することでTorブラウザと同じ効果を得られます。

Torネットワークを導入させていくと、スマホやタブレットも暗号化されるようになり、本来ではアクセスできないようなネットワークを利用できる状況になります。

ダークウェブもTorネットワークを利用していけるようであれば問題なくアクセスできることから、パソコンを保有していない人でもアクセスできるようになっているのです。

ただ、Torネットワークもかなり重いことで知られているため、アクセスするためには相当な時間がかかってしまう場合もあります。

専用の検索エンジンを利用する

最後の方法としてプライベートで活用されている検索エンジンを利用していくというものです。

一般的な検索エンジンでダークウェブは発見できないようにしていますが、プライベートで活用していくものについてはダークウェブが発見できる場合があります。

一般的な検索エンジンダークウェブに関与するものは発見されない
専用の検索エンジンダークウェブのアドレスを検索できる可能性が高い

特に用いられているのはDuckDuckGoであり、ダークウェブの代表的なドメインである.onionを発見できる可能性が高くなっています。

一般的な検索エンジンはダークウェブのドメインは見つけられない仕組みとなっていますが、専用の検索エンジンさえ使ってしまえばドメインの検索は容易にできます。

検索エンジンを利用しないでアクセスするのは相当難しく、最初からアドレスを知っている人以外はダークウェブにアクセスできない傾向が多くなっているのです。

多くのユーザーはVPNを利用してセキュリティ面を強化し、その上で専用の検索エンジンからダークウェブのドメインを発見、アクセスする傾向が多くなっています。

ダークウェブに流出した情報例・事件

ダークウェブに何らかの情報が流出した事件がいくつかあります。

最近でも起きている事例ですので、ダークウェブに関連する事件については知っておくことをおすすめします。

すべて何らかのウイルスなどが影響して情報が流出し、ダークウェブ上で情報が扱われている問題に直面しているのです。

KADOKAWA情報流出事件

2024年6月ごろに起きた問題であり、近年一番有名なダークウェブの問題事例です。

ニコニコ動画にランサムウェアが送り込まれ、暗号化された情報が盗まれてしまいました。

手に入れた情報を一定の期間までにお金を支払わないと流出するという形で脅迫していましたが、KADOKAWA側が支払いを拒んだことで一部がダークウェブに流出しました。

最終的にはKADOKAWA側がお金を払ってランサムウェアを解除しましたが、一部の情報はダークウェブから一般的なサイトへと出てしまったことから、情報が簡単に閲覧できるものとなってしまったのです。

国内企業の情報流出事件

2020年に607社の国内企業や行政機関がサイバー攻撃を受けました。

この時にあらゆる情報が盗まれてしまい、ダークウェブ上で公開されてしまいました。

攻撃された原因としては、VPN関連の脆弱性を突かれたものとなっており、VPNのセキュリティをより向上するためのきっかけとなった事件でもあります。

流出した情報の中には企業のユーザー名やパスワードなどが圧縮ファイルで提供されており、ダウンロードすれば誰でも情報が閲覧できる状態になっていました。

ダークウェブに関するよくある質問

実際にダークウェブへ興味を持っている人から、色々な質問が見られています。

ダークウェブは誰でもアクセスできますか?

Torブラウザなどを準備すれば誰でもアクセスできます。

しかし、セキュリティ面を強化していないと逆に情報が流出してしまいます。

安易な気持ちでアクセスするような行為は避けたほうが無難です。

ダークウェブにアクセスしたユーザーの情報は残されますか?

ダークウェブへアクセスした情報は、ネットワーク管理者によって残されてしまいます。

暗号化しているブラウザやVPNを利用するのは、ユーザー情報を残さないための対策です。

基本的に暗号化しているブラウザを使わないと、情報を勝手に利用されておかしい状況になってしまいます。

ダークウェブを安全に利用する方法はありますか?

安全に利用する方法は基本的にありません。

Torブラウザを利用しても何らかの情報を抜かれますし、VPNを活用しても情報を抜かれる恐れがあります。

ダークウェブというのは危険な場所ですので、その場にいる人は攻撃してくるものと判断してください。

ダークウェブで得られた個人情報は本物ですか?

ダークウェブに存在する情報は本物です。

企業から盗んでいるものが公開されているため、閲覧できる個人情報は本物なのです。

虚偽の情報を公開すると攻撃されることから、提供しているユーザーは基本的に本物の情報を出しています。

ダークウェブの入り方まとめ

ダークウェブというのは闇に隠れているサイトであり、極めて危険な場所と言えます。

TorブラウザやVPNを活用した検索エンジンの利用などでアクセスできますが、アクセス後も色々な苦労があることから厳しい環境であるのは間違いありません。

安易な気持ちでアクセスすると、あらゆる取引を持ち掛けられてしまい、場合によっては犯罪に巻き込まれます。

犯罪から身を守るためにも、簡単な気持ちでアクセスするような行為だけは避けてください。