「無料VPNより有料VPNの方が安全に使えるの？有料VPNのおすすめを知りたい」
有料VPNはセキュリティが高く安全に使えるものが多いです。
ただし、セキュリティが高いといっても漏洩するリスクはゼロではありません。
有料VPNを検討する前に、有料VPNのセキュリティリスクや有料VPNの選び方を知っておきましょう。
この記事では、有料VPNを検討している方に向けて危険性や選び方、おすすめの有料VPNについて詳しく説明します。
VPN初心者や有料VPNを検討している方は参考にしてください。
この記事の目次
VPNとは？
VPNはオンライン上の仮想的なプライベートネットワークで、インターネット回線を介して通信します。
「Virtual Private Network」の頭文字をとったものです。
公共Wi-Fiなどの使用時は、個人情報が盗まれたりデータが改ざんされるなどのセキュリティリスクがあります。
VPNを利用するとインターネット上で安全な経路を確保してくれて、データの安全なやり取りを可能にします。
また会社外から企業の制限されたネットワークにアクセスする際やアクセスが制限されているウェブサイトにアクセスすることができます。
安全に接続できるのは、IPsecやL2TP/IPsec、PPTPなどのプロトコルを用いて、専用の仮想回線を構築し、安全な通信経路を確立する技術「トンネリング」、データをパケット単位で保護し、外部からデータの内容が分からないようにしてデータを安全に保護する「カプセル化」、送受信するデータを暗号化し、無意味な文字列に変換する技術「暗号化」で構成されているからです。
VPNが必要になるケース
VPNが役立つケースは以下のとおりです。
- コンテンツやチケットをお得に購入したい場合
- 海外で安全にネットを利用したい場合
- 海外のサービスを利用したい場合
コンテンツやチケットをお得に購入したい場合
海外サーバーに接続して海外のNetflixやAmazon Prime Videoをお得に利用できます。
YouTube PremiumやNetflixなどは国によって価格が異なるため、物価が安い国のサーバーに接続してプレミアムコンテンツをお得に契約することも可能です。
また、航空券やホテルを取りたい場合も海外のサーバーを利用すればお得に購入できる可能性があります。
海外で安全にネットを利用したい場合
旅行先ではホテルやカフェなどの無料Wi-Fiを使用する機会が増えるでしょう。
ただし、無料Wi-Fiは通信内容が暗号化されていないため、データの盗聴や改ざんなどのリスクが高まります。
さらに、海外では国ごとにWebサイトのアクセス制限されている場合もあります。
VPNを利用することでプライバシーを確保し、デバイスへのマルウェア感染や個人情報の盗難のリスクを軽減できます。
安全かつ制限なくWebサイトを利用したい場合には、データの送受信時に暗号化が行われるVPNの利用をおすすめします。
海外のサービスを利用したい場合
他国のサーバーに接続することで、その国でしか利用できないローカルコンテンツにアクセスすることができます。
IPアドレスの送信元が匿名化され、海外の動画コンテンツサイトやニュース番組、地域規制のかかったオンラインゲームなどにアクセスできるようになります。
有料VPNと無料VPNの違い
無料VPNと有料VPNの違いは、以下のとおりです。
- 運営方法
- セキュリティの高さ
- 通信速度の速さと安定性
- サーバー設置国数
- 料金
運営方法
有料VPNは、利用者が直接料金を支払うことで収益を得ています。
一方で無料VPNは、複数の収益モデルがあります。
1つ目は、ユーザーが広告をクリックまたは表示することによって収益を得る「広告収入」モデル、2つ目は無料版をお試しと位置づけ、機能が豊富な有料版にユーザーを誘導することで収益を得る「有料アップグレード」モデル、3つ目はVPN接続時のユーザーデータを収集し、これをマーケティング会社などに販売して収益を得る「データ販売」モデルです。
セキュリティの高さ
有料VPNは通信内容を暗号化することで、外出先でも安全に利用できます。
しかし情報漏洩の可能性はゼロではありません。
セキュリティをより強化したい方は、スマートフォンやPCにセキュリティソフトを導入しましょう。
一方で無料VPNは、有料VPNに比べてセキュリティが低く、「盗聴やマルウェア感染」「購入履歴や接続情報の監視」「個人情報の盗難」「通信の暗号化が不十分」のリスクがあります。
そのため、セキュリティを重視する方や重要なデータを送受信する方にはおすすめできません。
軍事レベルのAES256ビット暗号化を導入したり、キルスイッチ機能を組み込んだり、ノーログポリシーを採用している無料VPNを選ぶことをおすすめします。
通信速度の速さと安定性
有料VPNは通信速度が高速で、安定していることが一般的です。
VPNを利用すると経由するサーバーの混み具合によって通信速度が低下することがありますが、有料VPNは時間帯に左右されず高速です。
そのため、動画視聴やオンラインゲームなどを楽しみたい方、大容量データを送受信する方におすすめです。
一方で無料VPNは通信速度が低く、途切れやすい傾向があります。
動画再生やオンライン会議は難しく、テキストデータの送受信は可能でしょう。
VPNを使って映画鑑賞したい方や仕事をしたい方には不向きです。
サーバー設置国数
有料VPNは無料VPNに比べて、サーバー数やサーバー設置国数が多いです。
そのため通信制限が厳しい中国などでも、ほとんどの有料VPNを利用することができます。
中国では「Great Firewall（GFW）」と呼ばれる厳格なインターネット規制が実施されていますが、VPNの使用によりこれらの制限を回避できます。
ただし、時期によって通信が遮断されたり通信速度が低下する可能性があるため、VPNを利用する前に通信状況を確認することが重要です。
一方で無料VPNは、サーバー設置国が制限されている傾向があり、たとえば10カ国程度に限定されています。
設置されていない国では利用できないため、様々な国のコンテンツを視聴したい方やさまざまな国に旅行する方には適していません。
料金
有料VPN料金がかかります。
VPNの種類により料金は異なりますが、月額約1000円程度が一般的です。
一方で無料VPNは料金がかかりません。
永久に無料で使用できるタイプや、初回支払い後に返金保証を利用することで実質無料になるタイプ、または一定期間のみ無料となるタイプがあります。
永久に無料で使用できるVPNはほとんどなく、実質無料となる形態が一般的です。
無料のVPNサービスをおすすめしない理由
無料のVPNサービスをおすすめしない理由は、以下のとおりです。
- セキュリティが低いから
- データ量に制限があるから
- 通信速度が遅く途切れやすいから
- 使えるサーバーが限定されるから
セキュリティが低いから
無料VPNは有料VPNに比べて、セキュリティが低い傾向があります。
一部の無料VPNは、完全な暗号化通信が行われていないため、個人情報が漏えいするリスクがあります。
またセキュリティが不十分なため、脆弱性を悪用したサイバー攻撃にあう可能性もあります。
サイバー攻撃にあうと、個人情報や企業データが不正アクセスされる危険性が高まります。
そのため、無料VPNを利用する際は「大切な情報を扱わないようにする」「軍事レベルのAES256ビット暗号化、キルスイッチ機能、ノーログポリシーなどが採用されているか確認する」ことが必要です。
データ量に制限があるから
利用できるデータ量に上限があり、超過するとネットワークの利用が制限されたり、通信速度が低下することがあります。
テキストデータの送受信は可能でも、画像や動画ファイルなどの処理は難しい場合が多いです。
通信速度が遅く途切れやすいから
利用可能なサーバーが少ないことにより、サーバーへのアクセスが混雑すると通信が途切れる可能性があります。
音声通話やビデオ会議などは難しい可能性が高いです。
使えるサーバーが限定されるから
使えるサーバーが限定されるため、サーバーへアクセスが集まる時間に通信速度が低下する可能性があります。
また、日本からアクセスできるサイトが制限されたり、さまざまな国でVPNを利用したい場合は不向きです。
有料VPNサービスで失敗しない選び方
有料VPNサービスを契約する際の失敗しない選び方を紹介します。
- 無料体験できるか
- 通信速度が速く安定しているか
- セキュリティが高いか
- 適切な料金か
- サポートは迅速で丁寧か
- 利用したいOSは対応しているか
- 同時接続可能なデバイス数はいくつか
- どこにサーバーが設置されているか
- 日本のサイトにアクセスできるか
無料体験できるか
無料お試し期間があるか確認しましょう。
無料VPNには主に3つのタイプがあります。
永久に無料で使用できるもの、初回支払い後に返金保証を活用すると実質無料になるもの、そして一定期間のみ無料となるものです。
永久に無料で利用できるVPNは少なく、大体は実質無料のVPNです。
無料お試し期間があるVPNを利用することで実際にVPNの性能や使い勝手を確認することができるため、おすすめです。
通信速度が速く安定しているか
通信速度が高速だと、動画の閲覧やオンラインゲームを快適に利用できます。
通信速度を知りたい場合は、サーバーの数を確認したり、口コミで実際に利用している方の意見を参考にしましょう。
多数のサーバーが設置されているVPNは、アクセスが集中する時間帯でも速くかつ安定した通信を提供しています。
セキュリティが高いか
セキュリティが低いと、大切な情報が盗まれて、流出する可能性が高いです。
とくに海外滞在時には、カフェや公共のWiFiを利用する機会が増えるでしょう。
海外の無料WiFiは情報漏洩のリスクが高まります。
そこでノーログポリシーやキルスイッチ、AES256bit暗号化などの機能が備わったセキュリティが高いVPNを選ぶことをおすすめします。
適切な料金か
VPNの料金プランは様々あり、ご自身のニーズに合ったプランを選ぶことをおすすめします。
長期プランは割引率が高くなる傾向があります。
留学や旅行など海外滞在が予定される場合は、その期間に合わせたプランを選択することがおすすめです。
サポートは迅速で丁寧か
サポートが迅速で丁寧だと、困った時にすぐ対処してくれるため安心してVPNを利用できます。
特に、日本語サポートや24時間365日のサポートに対応しているVPNがおすすめです。
日本企業が運営しているVPNは、日本語サポートに対応しています。
利用したいOSは対応しているか
VPNはiOSやAndroidなど、異なるOSに対応しています。
利用するデバイスのOSに適したVPNを選ぶようにしましょう。
同時接続可能なデバイス数はいくつか
VPNごとに同時接続数が異なるため、利用したいデバイス数を確認しておくことが重要です。
同時接続数が多いほど1つのアカウントで複数のデバイスに接続できるため、家族や友達と共有したいときに適しています。
どこにサーバーが設置されているか
海外からVPNを利用したい方は、滞在予定の国にサーバーがない場合、動画やサイトにアクセスできない可能性があります。
VPNの公式サイトにサーバーの設置国が記載されているので、事前に確認しておきましょう。
日本のサイトにアクセスできるか
VPNを使用して海外から日本のサイトやコンテンツにアクセスする場合、スムーズにアクセスできるか確認しましょう。
安全に使える有料VPNおすすめ5選を徹底比較
安全に使える有料VPNのおすすめを5つ紹介します。
NordVPN
NordVPNは、パナマ拠点の「nordvpns.a.」が提供するVPNサービスです。
通信速度や同時接続数、対応している配信サービスの豊富さ、セキュリティで高い評価を得ているVPNサービスと言えます。
支払い方法が豊富で、クレジットカードやGoogle Pay、PayPal、UnionPay、AmazonPay、暗号通貨があります。
特に暗号通貨はセキュリティ重視の方におすすめの支払方法です。
また、ノーログポリシーを採用していたり軍事レベルのAES256bit暗号化を使用しているため、セキュリティが高いといえます。
通信速度は高速で安定しており、ウェブ閲覧や動画視聴に最適です。
VPNを利用して、重要なデータを送受信したい方におすすめです。
＼30日間全額返金保証付き！／
Surfshark
| 月額料金 | 1カ月プラン：2,308円/月 12カ月プラン：488円/月 24カ月プラン：358円/月 ※Surfshark Oneの場合 |
| サーバー数 | 3,200台以上(100ヵ国以上) |
| 暗号化アルゴリズム | AES-256 |
| 同時接続台数 | 無制限 |
| ノーログポリシー | ノーログポリシー対応 |
| 対応OS | Windows/macOS/iOS/Android/Linux |
| サポート | メール・チャット |
| 運営企業 | Surfshark B.V.（拠点：オランダ） |
Surfsharkはオランダに本社を構えたVPNサービスで、「VPN Solution of the Year 2022」を獲得しています。
最高水準のAES-256暗号化を採用していたり、ユーザーの情報が保護されるノーログポリシーを採用していたり、接続が失われた際に個人情報の漏洩を防ぐキルスイッチ機能も備えているため、セキュリティは高いといえます。
また接続台数は無制限で、スマートフォンやパソコン、ルーターなどさまざまなデバイスを同時に接続できます。
30日間の返金保証があり、申請すれば全額返金されるため、VPN初心者に向いています。
ExpressVPN
ExpressVPNは、イギリス領ヴァージン諸島のExpress VPN Internationalが提供するVPNサービスで、中国で利用可能です。
中国では国家検閲が厳しいですがExpressVPNを使えばアクセスができます。
アメリカ政府やセキュリティ専門家にも信頼されるAES-256暗号化方式を採用していたり、VPN接続が切れた際にはキルスイッチ機能を搭載していたり、外部監査も受けているため安全性が高いです。
ただしiOS版にはなキルスイッチ機能がないので利用時は注意が必要です。
94か国のVPNサーバーが利用可能で、日本から海外のコンテンツにアクセスできたり、海外から日本のコンテンツにアクセスできます。
さまざまな国に旅行し、旅行先で安全な接続をしたい方におすすめです。
MillenVPN
| 月額料金 | 2年プラン：396円/月 1年プラン：594円/月 1カ月プラン：1,738円/月 |
| サーバ数 | 1,300台以上（72ヶ国） |
| 暗号化アルゴリズム | AES-256-CBC |
| 同時接続台数 | 10台 |
| ノーログポリシー | ノーログポリシー対応 |
| 対応OS | Windows/MacOS/Android/iOS |
| 返金保証 | 30日間 |
| 運営企業 | アズポケット株式会社 |
MillenVPNは、アズポケット株式会社が提供しているVPNサービスで、信頼性が高く使いやすい特徴があります。
日本企業が運営しているため、安全性と信頼性に優れ、マニュアルやサポートは日本語対応しています。
通信の安定性が高いため大容量のダウンロードやSNS、オンラインゲームも快適に利用できるでしょう。
動画配信サービスにも豊富に対応しており、日本向けの動画サービスを中心に多くのサービスが利用できます。
また、中国でも利用可能でMillenVPNのOpenConnectを使用すればスムーズにアクセスできます。
スマートフォン専用アプリはデザインがシンプルで使いやすく、安全性が高いため、VPN初心者向けです。
CyberGhost VPN
| 月額料金 | 1カ月プラン：1,790円/月 6カ月プラン：1,000円/月 24カ月プラン：290円/月 |
| サーバー数 | 9,300台以上(91ヶ国ヵ国以上) |
| 暗号化アルゴリズム | AES-256bit |
| 同時接続台数 | 7台 |
| ノーログポリシー | ノーログポリシー対応 |
| 対応OS | Windows/macOS/iOS/Android/Linux |
| 運営企業 | CyberGhost S.R.L. |
CyberGhost VPNはオランダ本社のVPNサービスで、手頃な料金、無制限のデータ通信量、豊富なサーバー数、対応デバイスの多様性、高いセキュリティが特徴です。
料金は3つのプランで提供され、2年契約は月額320円からと安いです。
データ通信量は制限なく、通信速度は高速かつ安定しています。
サーバー数は世界91カ国に9,500以上と多いため、日本からさまざまな海外のコンテンツにアクセスできたり、さまざまな国から日本のコンテンツにアクセスできます。
ノーログポリシーや透明性レポート、AES 256ビット暗号化を採用しているためセキュリティが高いといえます。
多様なOSに対応しており1契約で最大7台まで接続可能のため、家族で共有しながら安全にネットワーク接続したい方に最適です。
有料VPNに関するよくある質問
有料VPNの違法など、有料VPNに関する質問を紹介します。
VPNの利用は違法ですか？
VPNの利用が合法か違法かは、国によって異なります。
例えば、日本やアメリカ、イギリスなどではVPNの使用は合法ですが、ロシアやイラク、北朝鮮などでは違法とされています。
ただし、合法の国でもVPNを使用して「ファイルのダウンロード」、「ハッキング」、「IPアドレスを隠して誹謗中傷する」ことは違法です。
海外行くならVPNは契約しといた方がいいですか？
海外で仕事をしたり動画を見たい方は、VPNを契約しておいた方がいいでしょう。
海外からでも日本のサイトやサービスに安全にアクセスでき、情報漏洩を防げるからです。
有料VPNでも情報漏洩のリスクはありますか？
情報漏洩のリスクは低いですが、リスクはあります。
VPNを選ぶ際には、軍事レベルのAES256ビット暗号化やキルスイッチ機能、ノーログポリシーを採用しているものを選ぶことがおすすめです。
また、スマートフォンやPCにはセキュリティソフトを導入することも重要です。
有料VPNおすすめまとめ
この記事のまとめは以下のとおりです。
- 有料VPNを選ぶ際のポイントは「無料体験できるか」「通信速度」「セキュリティ」「対応OS」「料金」「サポート体制」「サーバー設置国」
- 有料VPNと無料VPNの違いは「運営方法」「セキュリティ」「通信速度と安定性」「サーバー設置国数」
- VPNを利用するケースは「コンテンツやチケットをお得に購入したい場合」「海外で安全にネットを利用したい場合」
有料VPNは無料VPNに比べて料金がかかる分、通信速度が早かったり、セキュリティが高い場合が多いです。
セキュリティをより強化したい方は、VPNを利用する際は、PCやスマートフォンのセキュリティソフトを搭載して利用することをおすすめします。
