仮想通貨を安全に取引する方法として、VPNを使うべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。VPNは、コストを抑えてセキュリティの高い通信を行うために有効な選択肢の一つです。
今回は、仮想通貨の取引にVPNを使うメリットや選び方、おすすめのVPNサービスについて紹介します。
VPNを使って仮想通貨の取引をしたい方、どのVPNを選ぶべきか分からず迷っている方は、ぜひ記事を参考にしてください。
人気No.1!おすすめはNordVPN
世界に6,400台以上ある専用サーバーで、
どこでもいつでも最速クラスの通信速度を実現
【 無料で30日間試してみる 】
※ 30日間の返金保証あり
この記事の目次
VPNとは?
VPN(Virtual Private Network)とは、インターネット上での通信を安全にするための技術です。「カプセル化」と呼ばれる処理を送信側と受信側に設置した機器が行うことで、第三者に見られることのない、仮想的なトンネルを形成します。
このトンネルは、通信データを保護し、インターネット上に仮想の専用線を作ります。つまり、VPNを利用することで、インターネット接続時のセキュリティレベルの向上が可能です。通常、インターネット通信は悪意のある第三者によって盗聴される可能性がありますが、VPNを使用することでデータの閲覧や解読がより困難になります。
VPNの仕組みは、以下4つの要素によって構成されます。
- VPNの仕組みその1:トンネリング
- VPNの仕組みその2:カプセル化
- VPNの仕組みその3:認証
- VPNの仕組みその4:暗号化
それぞれの要素について確認しましょう。
VPNの仕組みその1:トンネリング
トンネリングによって、インターネット上に仮想的な通信経路が作られます。VPNでは、通信を行う2つの拠点間をトンネリングして、インターネットとは独立した専用ネットワークを構築します。
通常の通信環境では他のデバイスの通信情報が混ざっていますが、トンネリングによって構築された経路を通すことでプライベートな通信を確保可能です。通信経路は他の通信と区別され、第三者からは見えない状態になるため、VPNは安全な通信経路を提供しています。
VPNの仕組みその2:カプセル化
カプセル化は、送受信するデータをトンネリングされた通信経路の中で、別の形に変換するプロセスです。ここでカプセル化されたデータは、カプセル化が解除されるまで内容を閲覧できず、通信内容が外部に漏れることはありません。
封筒に入れて手紙を送るのと同じ要領で、VPNではカプセル化によって通信データの安全性を確保し、第三者からの盗聴や改ざんを防いでいます。
VPNの仕組みその3:認証
認証は、トンネリングされた通信経路へ訪れる利用者が、アクセス権限を持っているかを確認するプロセスです。この認証を通じて、不正アクセスを防いでいます。
VPNを導入して専用線を使っていても、その環境内に誰でも入れる状態では、安全とは言えません。認証されるためには、IDやパスワードの入力、ワンタイムパスワードの生成などで自身の正当性を証明する必要があります。認証システムはさまざまな方法や強度で提供され、VPNの安全性を確保しています。
VPNの仕組みその4:暗号化
暗号化は、送受信するデータをトンネリングされた通信経路で解読できないように変換するプロセスです。暗号化されたデータは、解読されるまで内容を理解できません。これにより、通信経路を流れるデータは情報漏えいから保護されます。
暗号文そのものは意味を持たず、解読鍵を持っている人のみが内容を確認可能です。なお、暗号化には暗号化プロトコルが必要となり、IPsecやSSLなどの暗号化プロトコルによってデータの変換や復元の規則が定められ、より安全な通信が実現します。
仮想通貨の取引にVPNを使うメリット
仮想通貨の取引にVPNを使うメリットとして、以下の3点が挙げられます。
- セキュリティの高い通信を実現できる
- IPアドレスを匿名化できる
- 安いコストで安全な通信環境が手に入る
それぞれの項目について確認しましょう。
セキュリティの高い通信を実現できる
仮想通貨の取引にVPNを使う1つ目のメリットは、セキュリティの高い通信を実現できることです。
一般的なVPNサービスでは、強力な暗号化技術であるAES-256が利用されています。これはアメリカ政府が採用している暗号規格で、AESの中でも最も安全性が高いセキュリティです。
AES-256を解読するためには、スーパーコンピュータを用いてもかなりの時間を要するため、VPNを利用すれば通常のインターネット通信よりもはるかに高い情報保護能力を得られます。
IPアドレスを匿名化できる
仮想通貨の取引にVPNを使う2つ目のメリットは、IPアドレスを匿名化できることです。IPアドレスはデバイスに与えられるインターネット上の住所であり、サイトやコンテンツへのさまざまなアクセス情報が関連付けられます。
高度な技術を持っているハッカーが現れた場合、IPアドレスを利用して個人情報を引き出されるリスクがあり、最悪の場合は悪用される可能性もあります。VPNサービスを利用すればIPアドレスを匿名化できるため、悪質なトラブルに巻き込まれることを防ぎやすくなるでしょう。
情報技術の発展に伴い、ハッキング対策の必要性がますます高まっています。特に、暗号資産取引所はハッカーにとって魅力的な標的であり、常に危険にさらされているため、VPNを使って個人情報や資産を保護しましょう。
安いコストで安全な通信環境が手に入る
仮想通貨の取引にVPNを使う3つ目のメリットは、安いコストで安全な通信環境が手に入ることです。
多くのVPNサービスは、月額1,000円前後で利用でき、安価でサービスを提供しています。同等なレベルのセキュリティシステムを構築するためには、専用回線を自力で構築する必要があり、膨大な費用が発生します。そのため、仮想通貨の取引を目的とする個人にとって、あまり現実的ではないでしょう。
仮想通貨取引で使うVPNの選び方
仮想通貨取引で使うVPNの選び方として、次の3点が挙げられます。
- 対応地域は豊富か
- 通信速度は速いか
- セキュリティレベルは十分か
それぞれの項目について確認しましょう。
対応地域は豊富か
仮想通貨取引で使うVPNを選ぶ際には、接続に対応している地域は豊富かを確認しましょう。
豊富な対応地域を持つVPNであるほど、さまざまな国のサーバーに接続できます。日本からアクセスできないサイトにアクセスしたい場合、その地域がVPNサービスの対応地域に含まれていなければなりません。
特定の仮想通貨取引へは、日本からのアクセスが制限されることがあります。この場合、該当する地域に対応しているVPNを選ぶことで、制限を回避できるでしょう。
通信速度は速いか
仮想通貨取引でVPNを選ぶ際に重要なポイントとして、通信速度は速いかどうかも挙げられます。
通信速度が遅いと、取引の実行やデータの送受信に時間がかかり、取引のタイミングを逃す可能性があります。そのため、仮想通貨取引では高速な通信を維持できることが大切です。
高速な通信速度を持つVPNであるほど、リアルタイムの取引や急な価格変動に迅速に対応しやすくなります。VPNを選ぶ際には速度テストやレビューを参考にし、高速かつ安定した通信を提供するプロバイダを選ぶことが重要です。
セキュリティレベルは十分か
仮想通貨取引でVPNを選ぶ上で考慮すべき点として、セキュリティレベルについても確認しておきましょう。
高度な暗号化技術や厳格なノーログポリシーを持つVPNは、データの漏洩や不正アクセスを防ぐ効果的な手段です。また、VPNプロバイダのセキュリティについて、実際に利用している人の評判やレビューを確認することも欠かせません。
セキュリティが不十分なVPNを使用すると、個人情報や取引データが危険にさらされる可能性があるため注意しましょう。
仮想通貨の取引におすすめのVPN5選
仮想通貨の取引に使えるVPNの中でも、特におすすめなのは以下5つのプロバイダーです。
それぞれのサービスについて、特徴や料金を確認しましょう。
NordVPN
月額料金 | 1カ月プラン:2,110円/月 12ヵ月プラン:800円/月 24カ月プラン:580円/月 ※スタンダードプランの場合 |
サーバー数 | 6,400台以上(111ヵ国以上) |
暗号化アルゴリズム | AES-256bit |
同時接続台数 | 6台(1つのアカウント) |
ノーログポリシー | ノーログポリシー対応 |
対応OS | Windows、MacOS、Linux、Android、iOS |
運営企業 | NordVPN s.a. |
NordVPNは、仮想通貨取引におすすめなVPNプロバイダーの一つです。その高い性能と強固なセキュリティレベルは、多くの仮想通貨トレーダーに支持されています。特に魅力的なのは、長期契約で手頃な価格で利用できることです。
NordVPNは世界中に高速で安定したサーバーを展開しており、取引の安定性を確保します。また、その強力なセキュリティ機能とプライバシー保護により、仮想通貨取引者は安心して取引を行えるでしょう。
\30日間全額返金保証付き!/
Surfshark
月額料金 | 1カ月プラン:2,308円/月 12カ月プラン:478円/月 24カ月プラン:308円/月 ※Surfshark Oneの場合 |
サーバー数 | 3,200台以上(100ヵ国以上) |
暗号化アルゴリズム | AES-256 |
同時接続台数 | 無制限 |
ノーログポリシー | ノーログポリシー対応 |
対応OS | Windows/macOS/iOS/Android/Linux |
サポート | メール・チャット |
運営企業 | Surfshark B.V.(拠点:オランダ) |
Surfsharkは、仮想通貨取引におけるセキュリティとプライバシーを強化するためにおすすめなVPNサービスの一つです。長期利用するほどお得な料金プランで、特にコストパフォーマンスが高いのは、24ヶ月プランです。
豊富な支払い方法が用意されており、クレジットカード、PayPal、銀行振込、ビットコイン、暗号資産などから選択できます。
なお、同時接続台数に制限はなく、複数のデバイスを同時に保護できます。加えて、30日間の返金保証が付いているため、ユーザーが不満を感じた場合には返金にも対応してもらえます。
ExpressVPN
月額料金 | 1カ月プラン:$12.95/月 6カ月プラン:$9.99/月 12カ月プラン:$6.67/月 |
サーバ数 | 3,000台以上(105ヶ国60都市) |
暗号化アルゴリズム | AES-256bit |
同時接続台数 | 5台 |
ノーログポリシー | ノーログポリシー対応 |
返金保証 | 30日間 |
サポート | メール・チャット |
運営企業 | Express VPN International Ltd |
ExpressVPNは、業界をリードするVPNサービスで、仮想通貨取引に適しています。ノーログポリシーを採用しているため、プライバシー保護が徹底されています。
また、日本語対応の24/7のライブチャットやメールサポートも利用可能で、迅速なサポートが受けられます。
ExpressVPNの料金は他のVPNサービスよりやや高めですが、高い安全性と信頼性が特長です。高速通信と高いセキュリティ、充実したサポート体制で、仮想通貨取引を安全に行えるでしょう。
CyberGhost VPN
月額料金 | 1カ月プラン:1,790円/月 6カ月プラン:1,000円/月 24カ月プラン:320円/月 |
サーバー数 | 9,300台以上(100ヶ国ヵ国以上) |
暗号化アルゴリズム | AES-256bit |
同時接続台数 | 7台 |
ノーログポリシー | ノーログポリシー対応 |
対応OS | Windows/macOS/iOS/Android/Linux |
運営企業 | CyberGhost S.R.L. |
CyberGhost VPNは、仮想通貨取引に適したVPNで、手頃な価格と豊富なサーバー数が魅力です。料金は1,790円からで、6ヶ月プランや24ヶ月プランも用意されています。
9,000台以上のサーバーが91カ国に展開され、安定した接続環境を提供します。また、7台まで同時接続できるため、複数のデバイスを利用するトレーダーに最適です。
さらに、導入から45日間の返金保証があるため、安心して試すことができます。なお、初回3ヶ月間は無料プランがあり、その後も特定のプランに入ることで最大83%OFFの割引が適用される仕組みです。
MillenVPN
月額料金 | 2年プラン:396円/月 1年プラン:594円/月 1カ月プラン:1,738円/月 |
サーバ数 | 1,300台以上(72ヶ国) |
暗号化アルゴリズム | AES-256-CBC |
同時接続台数 | 10台 |
ノーログポリシー | ノーログポリシー対応 |
対応OS | Windows/MacOS/Android/iOS |
返金保証 | 30日間 |
運営企業 | アズポケット株式会社 |
MillenVPNは、仮想通貨取引向けのVPNサービスで、日本人ニーズに特化したサービスが魅力です。運営元であるアズポケット株式会社は、高速で信頼性の高いレンタルサーバーを提供するmixhostも提供しており、国内トップクラスのIT技術を備えています。
料金プランは12ヶ月プランが726円/月、24ヶ月プランが396円/月で、特に24ヶ月プランはお得です。さらに、30日間の返金保証があり、万が一満足できない場合は返金してもらえます。
MillenVPNは同時に最大10台のデバイスが利用可能で、MillenVPNとMillenVPN Nativeの両方を利用できます。日本企業の提供であるため、日本語でのサポートやマニュアルがあり、セキュリティレベルの高い環境で安心して取引が行えるでしょう。
仮想通貨の取引に無料VPNをおすすめしない理由
仮想通貨の取引でVPNを使う上で、無料VPNの利用はおすすめできません。その理由として、次の3点が挙げられます。
- 通信速度が不安定な傾向にある
- セキュリティレベルが不十分な可能性がある
- 運営会社の信頼性が低い
それぞれの項目について確認しましょう。
通信速度が不安定な傾向にある
無料VPNの利用をおすすめしない理由の一つは、通信速度が不安定な傾向にあることです。
無料サービスは利用者が多いため、ネットワークが混雑し、通信速度が低下することが多くあります。さらに、通信が頻繁に切断されることもあります。
このような状況では、仮想通貨の取引に支障が出る可能性が高いです。また、無料VPNサービスの多くはダウンロードできるデータ量に制限を設けているため、大規模なデータの取引には適していません。
セキュリティレベルが不十分な可能性がある
セキュリティレベルが不十分な可能性があるという理由からも、無料VPNの利用は仮想通貨取引におすすめできません。
無料のVPNサービスは、有料のVPNサービスと比較してセキュリティレベルが低く、その理由は費用の問題にあります。無料サービスはユーザーから費用を得ておらず、セキュリティ対策に費やす予算が限られているため、セキュリティ上の脆弱性が見つかった場合に対応されないことが多いです。
さらに、セキュリティ対策が不十分なVPNを使用すると、情報漏えいやサイバー攻撃などのリスクが高まります。そのため、仮想通貨取引にVPNを導入する場合、セキュリティ対策に優れた有料のVPNサービスを選択するのがおすすめです。
運営会社の信頼性が低い
運営会社の信頼性が低いという理由からも、無料VPNは仮想通貨取引におすすめできません。
無料サービスは個人で運営されている場合もあり、信頼性に疑問が残ります。また、運営元が明確にされていない場合もあるため、注意が必要です。
特に、ノーログポリシーを採用していない無料VPNは、通信内容や接続先を記録する可能性があり、個人情報の違法な利用のリスクが高まります。情報漏えいのリスクを抑えるためにも、信頼性の高い有料のVPNサービスを選択することが重要です。
仮想通貨の取引で使うVPNに関するQ&A
ここでは、仮想通貨の取引で使うVPNに関して、2つの質問を取り上げます。
仮想通貨の取引にVPNを利用するのは違法?
仮想通貨取引でVPNを利用すること自体は違法ではありません。
VPNの違法性は、その国での利用が合法かどうかに依存します。たとえば、ロシアや中国ではVPNの利用が認められていないため、これらの国での利用は違法となります。
しかし、多くの国ではVPNの使用は禁止されておらず、仮想通貨取引においても合法です。
仮想通貨でVPNの料金は支払いできる?
仮想通貨でVPNの料金を支払うことは可能です。一部のVPNサービスは、クレジットカードやPayPalの他に、仮想通貨での支払いを受け付けています。
ただし、利用できる仮想通貨や支払い方法は各サービスによって異なるため、詳細は各事業者の公式サイトで確認が必要です。
仮想通貨の取引で使えるVPNまとめ
今回は、仮想通貨の取引でVPNを使うメリットや選び方、おすすめのVPNなどについて解説しました。
VPNを使うことでセキュリティレベルの高い通信が実現するため、過疎通貨の取引において安心したインターネット環境を手に入れられるでしょう。
仮想通貨トレーダーの方は、安全に利用できるVPNサービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。