レンタルサーバーを利用したいけれども、費用が気になる方におすすめするのが格安レンタルサーバーです。
中には500円以下で利用できる業者があり、費用負担を大きく抑えることができます。
ただし、格安レンタルサーバーは機能面や信用性などで不安を感じる人が多いでしょう。
本記事では500円以下で利用できる格安レンタルサーバーについておすすめをまとめました。
格安レンタルサーバーのサービスの選び方や注意点なども紹介するため、参考にしてください。
この記事の目次
格安レンタルサーバー比較表一覧
月額料金 | 容量 | 転送量 | |
---|---|---|---|
コアサーバー | 390円/月 | 300GB | 10TG |
ロリポップ! | エコノミー:月額99円~ ライト:月額220円~ スタンダード:月額440円~ | エコノミー:120GB ライト:350GB スタンダード:450GB | 無制限 |
スターサーバー | エコノミー:138円 ライト:220円~ スタンダード:440円~ | エコノミー:20GB ライト:160GB スタンダード:200GB | エコノミー:6,000GB ライト:15,000GB スタンダード:21,000GB |
さくらのレンタルサーバ | ライト:121円~ スタンダード:500円~ | ライト:100GB スタンダード:300GB | 無制限 |
XREA | 209円~ | 200GB | 無制限 |
月額500円で利用できる格安レンタルサーバーはたくさんあります。
その中でも容量や転送量などサービス内容の違いは大きいため注意しましょう。
WordPressやデータベースに対応しているかどうかも重要です。
それぞれの目的に合わせて、必要なスペックやサポートの整ったサービスを選びましょう。
格安レンタルサーバーのメリット
格安レンタルサーバーを利用するメリットを以下にまとめました。
- 初期費用・ランニングコストが安い
- 気軽に導入できる
- 後から上位プランに変更ができる
- 最低限の機能のみで利用しやすい
格安レンタルサーバーのメリットについて詳しくみていきます。
初期費用・ランニングコストが安い
格安レンタルサーバーは初期費用・ランニングコストが安いのがメリットです。
導入するためにほとんど費用がかからず、サーバーを維持していくための費用もあまりかかりません。
レンタルサーバーに費やすことができる予算が限られている場合でも導入しやすいです。
特に中小企業でリソースが限られている場合に格安レンタルサーバーはおすすめできます。
気軽に導入できる
格安レンタルサーバーは気軽に導入できる点がメリットといえます。
初期費用が0円になっているサービスも少なくないため、ほとんど費用負担をせずに利用可能です。
キャンペーンが開催されていて、初期費用や月額料金が割引されているケースもあります。
費用が安いため、試しに利用してみて、不満があれば後から気軽に別のサービスへ乗り換えることが可能です。
格安レンタルサーバーの中には契約期間の途中で解約しても違約金が発生しない業者があります。
導入するためのハードルがとても低いのが格安レンタルサーバーのメリットです。
後から上位プランに変更ができる
格安レンタルサーバーは、1つの業者の料金プランの中で料金が最も安いプランとして提供されているケースが多いです。
格安プランで契約していたとしても、後から別のプランへ気軽に変更できます。
最初は格安プランで契約してみて、容量や機能などで不都合を感じたならば、後から上位プランに変更すると良いでしょう。
たとえば、格安プランで契約した後で予算に余裕が生じて上位プランでの契約でも問題なくなるケースはあります。
格安プランだけではなくより料金が高くて内容が充実した上位プランを提供している業者は多いです。
後から別のプランへと変更できるケースが多い点は、格安レンタルサーバーのメリットといえます。
最低限の機能のみで利用しやすい
格安レンタルサーバーには最低限の機能しか備わっていない点は、使いやすさという意味ではメリットといえます。
豊富な機能が用意されているレンタルサーバーは、すべての機能を把握するのが難しいです。
必要のない機能まで提供されていて料金が高いのは、もったいないと感じるケースは多いでしょう。
格安レンタルサーバーの場合は、レンタルサーバーに要求される最低限の機能はすべて備わっています。
余計な機能が用意されていないため、格安レンタルサーバーは専門的なノウハウや知識がなくても使いやすいです。
格安レンタルサーバーのデメリット
格安レンタルサーバーを利用するデメリットは以下の通りです。
- サーバーが不安定
- トラブル時に困ることが多い
- WordPressやデータベースなどが使えない場合が多い
- SSL化が有料で提供されているケースが多い
格安レンタルサーバーのデメリットについて詳しくみていきます。
サーバーが不安定
格安レンタルサーバーはサーバーが不安定なケースが多い点に注意しましょう。
料金の高いレンタルサーバーと比較するとスペックが劣っています。
多くのアクセスが集中するとサーバーの能力では耐えられなくなり、システムダウンするリスクが高いです。
これから運営するサイトやブログに多くのアクセスが見込まれる場合は、格安レンタルサーバーの利用をおすすめしません。
また、高画質な画像や動画を掲載する場合も、格安レンタルサーバーは不向きです。
多くのデータの転送が行われると、格安レンタルサーバーのサーバーのスペックでは耐えられないケースが出てきます。
トラブル時に困ることが多い
格安レンタルサーバーはサポートが薄いため、トラブル時に困ることがあります。
レンタルサーバーを利用していてトラブルが発生するケースは多いです。
サーバーがダウンするケースやサーバーにアクセスできないケース、設定が上手くいかないケースなどがあります。
格安レンタルサーバーの場合は、問い合わせに対応している手段が少なく、返答にも数日かかることが多いです。
トラブルが発生してもすぐに対応してもらえず、ビジネスに影響が生じる可能性があります。
格安レンタルサーバーを利用する場合はサポートには期待できない点を理解しましょう。
WordPressやデータベースなどが使えない場合が多い
格安レンタルサーバーにはWordPressやレンタルサーバーを利用する機能が搭載されていないケースがあります。
WordPressはサイトやブログを運営する上で欠かせないツールです。
サイトやブログの開設を目的にレンタルサーバーを利用する場合は、必ずWordPressの利用ができるか確認しましょう。
また、格安レンタルサーバーではMySQL(データベース)が使えない場合があります。
標準でデータベースに対応していないと、自身で設定をする必要があり手間がかかる点はデメリットです。
SSL化が有料で提供されているケースが多い
格安レンタルサーバーはSSL化のサービスに標準で対応していないことがあります。
SSL化が有料オプションとして提供されている場合は、余計な費用が発生するため注意しましょう。
どんなサイトやブログを運営する場合でもSSL化は必須といえます。
サイトやブログのセキュリティを高めるためにSSL化が必要になるからです。
格安レンタルサーバーがSSL化に対応しているか、追加料金が発生しないかチェックしておきましょう。
格安レンタルサーバーの選び方や比較ポイント
格安レンタルサーバーの業者を選ぶ際には以下のポイントを意識しましょう。
- WordPressを利用できるかどうか
- サポート体制
- 費用
- ディスク容量
- 表示速度
格安レンタルサーバーを選ぶ際のポイントについて、詳しく紹介します。
①WordPressを利用できるかどうか
格安レンタルサーバーではWordPressに非対応のケースがあるため注意しましょう。
レンタルサーバーを利用してホームページやブログを運営するには、WordPressが必要不可欠です。
しかし、すべてのレンタルサーバーではWordPressに標準対応しているわけではありません。
あらかじめ公式サイトを確認し、WordPressを使えるかどうかチェックしましょう。
特に格安プランでのみWordPressに非対応の場合があるため、プランごとに仕様を細かく確認することをおすすめします。
②サポート体制
格安レンタルサーバーを選ぶ際にはサポート体制を比較することをおすすめします。
格安レンタルサーバーは料金が安く設定されている分だけサポート体制が貧弱なケースが多いです。
レンタルサーバーを利用していてトラブルが発生することは珍しくありません。
サポート体制が充実している場合は、スタッフの助けを借りることができます。
サポート体制が貧弱な場合は、自力でさまざまな問題を解決しなければいけません。
どのようなサポート体制が用意されているのか細かく確認しておきましょう。
問い合わせへの対応方法や対応時間、サーバーの保守運用に関する部分までチェックしておきます。
③費用
格安レンタルサーバーであっても、費用には大きな違いがあるため細かく比較しましょう。
費用を大きく分けると初期費用とランニングコストの2種類があります。
初期費用は0円の業者もあれば、1,000~2,000円程度かかるサービスも多いです。
ランニングコストは主に月額料金のことであり、500円以下のサービスが多数存在します。
注意しなければいけないのは、オプションを追加する場合はオプション費用もかかる点です。
オプション費用も含めてランニングコストがどのくらいかかるのか考慮しましょう。
④ディスク容量
格安レンタルサーバーはディスク容量が限られているケースがあるため、どのくらいの容量があるかチェックしましょう。
ディスク容量は10GB程度のサービスもあれば、100GBや200GBのサービスまであります。
あまりにもディスク容量が少ないと、あっという間に容量を使い切る可能性が高いです。
ホームページやブログを長く運営していくと、サイト内に多くのコンテンツが蓄積されていきます。
特に画像や動画コンテンツを掲載する場合は、多くの容量が必要になるでしょう。
ディスク容量に余裕のある方が安心して使い続けることができます。
格安レンタルサーバーを比較する際にはディスク容量にも注目しておきましょう。
⑤表示速度
格安レンタルサーバーの表示速度は、快適に利用できるかどうかに影響する重要なポイントです。
表示速度とはサイトやブログが表示されるまでの速さを指します。
当然、ページが表示されるまでの時間が短いほど、表示速度に優れているといえるでしょう。
ただし、表示速度については、数値化するのが難しく、サイト内にデータが掲載されていない場合が珍しくありません。
それぞれの格安レンタルサーバーの口コミや評判をチェックしておき、表示速度がどのように評価されているか確認しましょう。
格安レンタルサーバーおすすめ5社
コアサーバー(CORE-X)
月額料金 | 390円/月 |
容量 | 300GB |
転送量 | 10TB |
WordPress | 利用可能 |
データベース | 対応 |
コアサーバーの料金プランのうち、月額390円で利用できるのがCORE-Xです。
容量は300GB、転送量は10TBであり、十分なスペックが用意されています。
WordPressは利用可能であり、データベースにも対応していて、無料SSLの利用も可能です。
マルチドメインには無制限で対応しており、メールアドレスも無制限で使えます。
電話サポートには対応しておらず、問い合わせかライブチャットによる対応になる点に注意しましょう。
ロリポップ!
月額料金 | エコノミー:月額99円~ ライト:月額220円~ スタンダード:月額440円~ |
容量 | エコノミー:120GB ライト:350GB スタンダード:450GB |
転送量 | 無制限 |
WordPress | エコノミーのみ非対応 |
データベース | エコノミーのみ非対応 |
ロリポップ!では個人や小規模ビジネス向けのプランとしてエコノミーやライト、スタンダードを展開しています。
エコノミーやライト、スタンダードはいずれも月額料金が500円以下であり、転送量は無制限です。
ただし、エコノミープランに限り、WordPressとデータベースには対応していません。
また、エコノミープランでは電話サポートに対応していない点にも注意しましょう。
注意点として、月額料金が500円以下になるのは契約期間を長期にした場合です。
たとえば、スタンダードプランでは36ヶ月の契約の場合に月額料金は440円になります。
契約期間を短くすると月額料金が500円を超える点に気をつけましょう。
スターサーバー
月額料金 | エコノミー:138円 ライト:220円~ スタンダード:440円~ |
容量 | エコノミー:20GB ライト:160GB スタンダード:200GB |
転送量 | エコノミー:6,000GB ライト:15,000GB スタンダード:21,000GB |
WordPress | 対応可能 |
データベース | エコノミープランは非対応 |
スターサーバーで月額料金が500円以下のプランには、エコノミーとライト、スタンダードがあります。
WordPressはいずれのプランでも対応しているのですが、データベースはエコノミープランでのみ非対応です。
すべてのプランで無料の独自SSLが用意されています。
高性能CPUと大容量メモリを搭載したサーバーマシンを採用しており、格安レンタルサーバーでもスペックは高いです。
柔軟にプラン変更ができるため、急にアクセス数が増加したときも安心できます。
さくらのレンタルサーバ
月額料金 | ライト:121円~ スタンダード:500円~ |
容量 | ライト:100GB スタンダード:300GB |
転送量 | 無制限 |
WordPress | ライト非対応 |
データベース | ライト非対応 |
さくらのレンタルサーバで月額料金が500円以下のプランはライトとスタンダードです。
ただし、ライトプランはWordPressとデータベースには非対応となっています。
スタンダードプランの場合は、36ヶ月契約で一括払いを選ぶと月あたりの料金が500円になりお得です。
スタンダードプランは容量が300GBあり、転送量は無制限、WordPress高速化やMySQLデータベース、無料SSLといった機能を利用できます。
さくらのレンタルサーバでは、すべてのプランでチャットとメール、電話によるサポートに対応可能です。
XREA
月額料金 | 209円~ |
容量 | 200GB |
転送量 | 無制限 |
WordPress | 対応 |
データベース | 対応 |
XREAは36ヶ月契約の場合に月額209円で利用できる格安レンタルサーバーです。
容量は200GBが提供されており、転送量は無制限になっています。
WordPressとデータベースに対応しており、サイトやブログを運営するために必要な機能が十分に備わっているサービスです。
最大ドメイン数は64個、データベースは最大10個、メールの最大アカウント数は100個となっています。
電話サポートには対応しておらず、メールとチャットサポートのみの対応となっている点に注意しましょう。
格安レンタルサーバーを利用するときの注意
格安レンタルサーバーを利用する際に注意しておきたい点は以下の通りです。
- 料金が改定されるケースがある
- キャンペーン込みの費用になっていないか確認する
- マルチドメインに対応していないケースがある
- 安全性に問題を抱えているケースがある
格安レンタルサーバーの注意点を詳しくみていきます。
料金が改定されるケースがある
格安レンタルサーバーの料金は改定されるケースがあるため注意しましょう。
契約時には格安料金だったとしても、後で料金が値上げすることがあります。
料金が値上げされた場合は、契約時の料金のままで利用することは基本的にできません。
さまざまな要因から後で料金が上がることがある点に気をつけましょう。
キャンペーン込みの費用になっていないか確認する
レンタルサーバーの料金表示がキャンペーン込みの料金になっているケースに注意しましょう。
多くのレンタルサーバーの業者は定期的にキャンペーンを開催して、初期費用や月額料金が割引されています。
しかし、キャンペーンによる割引には期間や条件が定められているのが一般的です。
キャンペーンの期間が過ぎると月額料金が通常料金に戻ることがあります。
格安レンタルサーバーを比較する際には、キャンペーンを考慮しない通常価格の料金を比較することも大切です。
これから先、数年以上に渡り継続して利用することを前提として、キャンペーンによる割引が適用されなかった場合も想定した上でランニングコストを試算しましょう。
マルチドメインに対応していないケースがある
格安レンタルサーバーにはマルチドメインに対応していないサービスがある点に注意が必要です。
マルチドメインとは1つのサーバー契約で複数のドメインを使えるサービスを指します。
複数のドメインを設定できれば、それぞれのドメインで異なるホームページやブログの運営が可能です。
基本的には多くのレンタルサーバーでマルチドメイン対応が標準となっているのですが、格安プランでは非対応の場合があります。
これからレンタルサーバーを借りて、マルチドメインでの運用を計画しているならば、マルチドメインに対応しているか確認しましょう。
安全性に問題を抱えているケースがある
格安レンタルサーバーは料金が安い分だけ安全性に問題を抱えているケースがあります。
安い料金で運営するためには、何かを削る必要があるからです。
セキュリティ面の対策が最低限しか施されていない場合があるため注意しましょう。
レンタルサーバーのセキュリティに問題があると、不正アクセスや情報流出などのリスクが高まります。
格安レンタルサーバーを利用する際には、安全性にどの程度の配慮がなされているのかを確認しましょう。
格安レンタルサーバーに関するよくある質問
格安レンタルサーバーについてのよくある質問を以下にまとめました。
- 安いレンタルサーバーはデータベースが使えない?
- 格安レンタルサーバーは信用できない?
- レンタルサーバーの料金を節約する方法は?
格安レンタルサーバーに関するよくある質問に回答していきます。
安いレンタルサーバーはデータベースが使えない?
料金の安いレンタルサーバーはデータベースに対応していないケースがあります。
データベースとはデータを効率的に管理するシステムのことで、SQLという言語で制御するのが特徴です。
データベースの中でも特に有名なものがMySQLで、MySQLに対応したレンタルサーバーはたくさんあります。
Webサイトやブログを運営する上でデータの保存や管理のためにデータベースは必須の存在です。
WordPressを扱う際には、CMSによってデータベースが使われます。
どのような用途でもデータベースは重要になるため、格安レンタルサーバーを選ぶ際にはデータベースに対応しているか確認しましょう。
格安レンタルサーバーは信用できない?
格安レンタルサーバーだからといって、サービスの信頼性が低いわけではありません。
大手のレンタルサーバーの中にも格安プランを提供する業者はたくさんあるからです。
これまでのレンタルサーバーの運営実績を確認し、10年や20年以上に渡って運営を続けてきたサービスであれば信頼できるでしょう。
大手企業や官公庁への導入実績が豊富にあるレンタルサーバーも信頼性は高いです。
格安レンタルサーバーの業者を選ぶ際には、運営実績が豊富な老舗企業の中から選ぶことをおすすめします。
逆に運営実績がほとんどない格安レンタルサーバーはリスクが高いため注意しましょう。
レンタルサーバーの料金を節約する方法は?
レンタルサーバーの料金を節約したいならば、月払いではなく年払いを選ぶことをおすすめします。
年払いを選んだ方が、月あたりの料金を抑えることができるからです。
基本的に半年や1年など長期の料金をまとめて支払うほど、月あたりの料金が安くなる傾向にあります。
多くのレンタルサーバーでは年間一括払いの支払いに対応しているためチェックしましょう。
また、レンタルサーバーはキャンペーンを定期的に開催しているため、割引料金が適用されるタイミングで申込みすることをおすすめします。
キャンペーン期間中に限り初期費用や月額料金が割引されるケースが多いです。
ただし、キャンペーンには条件が設定されていることがあるため、詳細を確認しておきましょう。
格安レンタルサーバーまとめ
格安レンタルサーバーとしておすすめできる業者を紹介しました。
格安レンタルサーバーでも、実績があり、必要な機能が整っていて、信頼できるサービスはたくさんあります。
本記事で紹介したポイントを意識した上で格安レンタルサーバーの業者を選びましょう。
格安レンタルサーバーと契約することでコストを抑えることができ、無理なくレンタルサーバーの運用ができます。