「通信速度が高速のVPNは、実際どのくらい高速なんだろう…VPNって沢山あるけど、その中でも高速のVPNはどれ?」
このように疑問に持つ方もいらっしゃるでしょう。
VPNの通信速度が高速だと、オンラインゲームや動画閲覧をストレスなくできます。
また仕事でVPNを使う際にも大量のデータ送受信が可能です。
高速VPNを検討する前に、高速VPNの選び方やおすすめを知っておきましょう。
この記事では、高速VPNを検討している方に向けて選び方やおすすめの高速VPNについて詳しく説明します。
VPN初心者やストレスなくネット接続を行いたい方などは参考にしてください。
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この記事の目次
通信速度が高速で信頼できるVPNの選び方
通信速度が高速で信頼できるVPNの選び方を紹介します。
以下の点に注目して選びましょう。
- 無料体験ができるか
- 通信速度が速くPNG値が低いか
- サーバー数が多いか
- 高性能なサーバーを取り扱っているか
- 目的に合った通信速度を提供しているか
- セキュリティが高いか
- サポートの対応が速く丁寧か
- サーバーがどこに設置されているか
無料体験ができるか
無料体験ができると、実際にVPNの通信速度を体感できます。
無料VPNには永久に無料で利用できるもの、初回支払い後に返金保証を活用すると実質無料になるもの、一定期間のみ無料となるものがあります。
無料で利用できる期間があるのか、返金保証はあるのか確認しましょう。
通信速度が速くPNG値が低いか
通信速度の評価は、PING値やダウンロード(下り)速度、アップロード(上り)速度が利用されます。
PING値はデバイスとサーバーのデータ送受信に必要な時間を示し、応答速度やタイムラグを表す指標です。
PING値が低いほど、サーバーとのデータ通信が迅速で快適なインターネット利用が可能です。
逆にPING値が高いほど、データの送受信に時間がかかって通信速度が低下します。
「ダウンロード(下り)速度」とは、ダウンロードできるスピードです。
ダウンロード速度が低いと、YouTubeやNetflixなどのストリーミング動画の視聴が途切れたりします。
「アップロード(上り)速度」は、アップロードできるスピードを表します。
アップロード速度が低いと、YouTubeやTikTokへの動画アップロードに必要な時間が長くなったり接続が不安定になったりします。
VPNの通信速度を計測するには、PCとスマートフォンを使ってそれぞれVPN接続前と接続後のダウンロード速度、アップロード速度、PING値を計測し、通信速度の減少率とPING値の増加率を端末ごとに確認する必要があります。
サーバー数が多いか
通信速度はサーバーの混雑具合によって低下する可能性があります。
つまりサーバー数が多ければ時間帯に関わらず通信速度は安定して速いです。
一方でサーバー数が少ないと、アクセスが混雑する時間帯は通信速度は低下して不安定になります。
このため、動画視聴やオンラインゲームなどを快適に楽しみたい方や、大容量データを送受信する方はサーバー数が多いVPNを選びましょう。
高性能なサーバーを取り扱っているか
高性能なサーバーを取り扱っているVPNは、通信速度が速い傾向があります。
VPN接続元からサーバー接続する際の通信速度が高速化されるからです。
たとえば、高性能なサーバーを備えたVPNを使用し、日本から日本サーバーや韓国サーバーなどの近距離接続を行う場合、VPN接続前に比べて通信速度が高速になります。
一方で、性能の低いサーバーを持つVPNは、近距離のサーバー接続でも通信速度が低下する可能性があります。
VPNを選ぶ際は高性能なサーバーを使用しているか確認しましょう。
目的に合った通信速度が提供しているか
それぞれのVPN利用目的により、通信速度の目安が異なります。
利用目的による通信速度の目安は以下のとおりです。
- メールやチャットの送信や受信:1Mbps
- 写真の投稿:3Mbps
- 動画の投稿:10Mbps
- サイトの閲覧:1~5Mbps
- 動画視聴、Web会議:25~50Mbps
- オンラインゲーム:100Mbps
Mbpsは、データの転送速度を示す単位であり、「Mega Bit Per Second」の頭文字を表します。
1秒間に転送できるデータ量を表します。
たとえば「1Mbps」は1秒間に1メガビットのデータを転送でき、「30Mbps」は1秒間に30メガビットのデータを転送できることを示します。
セキュリティが高いか
セキュリティの低いVPNは個人情報の盗難や漏洩のリスクを高めるため、信頼があるとはいえません。
特に海外滞在時は公共のWiFiを利用することが増えるでしょう。
公共のWiFiは個人情報が洩れる可能性が高いです。
そのため最高水準の暗号技術である「AES-256暗号化」、軍事や企業で使用されるセキュリティ標準を満たすために一切のアクティビティログを保持しない「ノーログポリシー」、接続が急に失われた際にIPアドレスや場所、IDなどの個人情報が漏れないように設計された「キルスイッチ」が搭載されているVPNを選ぶことが重要です。
サポートの対応が速く丁寧か
サポート対応が迅速で丁寧であれば、ネット接続できない際にすぐに問い合わせできます。
特に、日本語対応していたり24時間365日のサポートがあると、困った際に迅速な対応が期待できるでしょう。
日本企業が提供するVPNは日本語サポートを提供しています。
サーバーがどこに設置されているか
通信速度が高速のVPNを検討している方は、海外から動画を楽しみたい方が多いでしょう。
海外からVPNを利用する場合、滞在予定の国にサーバーが存在しないと、動画やサイトへのアクセスができなくなります。
公式サイトでサーバーの設置国を確認し、利用前に確認しておきましょう。
高速で使いやすいおすすめVPN3選
VPNサービスは様々あるので、どれにしようか迷うでしょう。
ここでは、高速で使いやすいおすすめなVPNサービスを3つ紹介します。
NordVPN
月額料金 | 1カ月プラン:2,110円/月 12ヵ月プラン:800円/月 24カ月プラン:580円/月 ※スタンダードプランの場合 |
サーバー数 | 6,400台以上(111ヵ国以上) |
暗号化アルゴリズム | AES-256bit |
同時接続台数 | 6台(1つのアカウント) |
ノーログポリシー | ノーログポリシー対応 |
対応OS | Windows、MacOS、Linux、Android、iOS |
運営企業 | NordVPN s.a. |
NordVPNは、パナマ拠点のVPNサービスで、安全性、利便性、通信速度の点で高い評価を受けているVPNです。
支払い方法が豊富で、特に暗号通貨はクレジットカードのように番号や個人情報を連携する必要がないためセキュリティに優れています。
また、通信速度は高速で安定しており最大6台の同時接続ができます。
そのため家族や友人と共有することができます。
YouTube、Netflix、Huluなど多くの動画配信サービスに対応しています。
ノーログポリシーと軍事レベルのAES256bit暗号化を採用しているため、セキュリティが高いといえます。
同時接続台数が多く通信速度が高速のため、家族や友人とゲームをしたり映画鑑賞したい方向けです。
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Surfshark
月額料金 | 1カ月プラン:2,308円/月 12カ月プラン:478円/月 24カ月プラン:308円/月 ※Surfshark Oneの場合 |
サーバー数 | 3,200台以上(100ヵ国以上) |
暗号化アルゴリズム | AES-256 |
同時接続台数 | 無制限 |
ノーログポリシー | ノーログポリシー対応 |
対応OS | Windows/macOS/iOS/Android/Linux |
サポート | メール・チャット |
運営企業 | Surfshark B.V.(拠点:オランダ) |
Surfsharkはオランダ本社のVPNサービスで、セキュリティやサポート体制の点で高い評価を受けています。
軍事や企業で採用される最高水準の暗号技術「AES-256暗号化」や一切のアクティビティログを保持せず、閲覧履歴やダウンロードファイル、接続日時などの情報を一切記録しない「ノーログポリシー」、接続が急に失われた際にIPアドレスや場所、IDなどの個人情報が漏れないように設計された「キルスイッチ」が搭載されているためセキュリティが高いといえます。
接続台数は無制限で、家族や友人との共有ができます。
「通信速度が速いのでストレスなく利用できる」や「動画ストリーミングや大容量ファイルの送受信にも適している」と好評な評判が多いため、通信速度は速いといえます。
ネット規制が厳しい中国でも利用可能です。
時期により接続が途切れる場合もあるため、中国で利用予定の方は事前に接続状況を確認しましょう。
30日間の返金保証があり全額返金対応してくれるため、VPN初心者や通信速度を実際に試してみたい方におすすめです。
ExpressVPN
月額料金 | 1カ月プラン:$12.95/月 6カ月プラン:$9.99/月 12カ月プラン:$6.67/月 |
サーバ数 | 3,000台以上(105ヶ国60都市) |
暗号化アルゴリズム | AES-256bit |
同時接続台数 | 5台 |
ノーログポリシー | ノーログポリシー対応 |
返金保証 | 30日間 |
サポート | メール・チャット |
運営企業 | Express VPN International Ltd |
ExpressVPNはイギリス領ヴァージン諸島のExpress VPN Internationalが提供するVPNサービスです。
ネット規制が厳しい中国でも利用可能ですが時期により接続が途切れる場合もあるため、中国で利用予定の方は事前に接続状況を確認しましょう。
AES-256暗号化方式やキルスイッチ機能を搭載しており、外部監査も定期的に受けているためセキュリティが高いです。
ただし、iOS版はキルスイッチ機能が搭載されていないため利用時は注意してください。
94か国のVPNサーバーで利用可能のため、さまざまな国に旅行する方や日本から様々な国のコンテンツを楽しみたい方向けです。
通信速度はLightwayなどのプロトコルを活用して高速で安定しており、ストレスなく利用できます。
サーバー接続時のVPN通信速度を比較
サーバー接続時のNordVPN,Surfshark,ExpressVPNの通信速度を実際に比較してみます。
今回のテストでは、アメリカや日本のサーバーに接続をした際の速度結果を測定しました。
VPNの速度は、各ユーザーのインターネット環境や利用デバイスによって異なるため、これらの結果はあくまで目安であることを理解してください。
VPN接続しなかった時(アメリカ滞在時)の「ダウンロード(下り)速度」は129.07Mbps、「アップロード(上り)速度」は30.61Mbpsです。
そこからVPNに接続すると、どのくらい通信速度が減少するのか「通信速度損失値」を使用して通信速度を測定します。
アメリカのサーバーに接続した場合
アメリカのサーバーに接続した場合のそれぞれの通信速度は以下のようになりました。
サーバー名 | ダウンロード速度 | アップロード速度 | できること |
---|---|---|---|
VPN接続なし | 129.07Mbps | 30.61Mbps | ー |
NordVPN | 91.97Mbps | 6.26Mbps | 動画視聴・Web会議・オンラインゲーム |
Surfshark | 73.88Mbps | 12.23Mbps | 動画視聴・Web会議・オンラインゲーム |
ExpressVPN | 90.15Mbps | 8.53Mbps | 動画視聴・Web会議 |
通信速度損失値はNordVPNが1番低く、ExpressVPNが1番高いです。
VPNを使ってゲームを楽しみたい方は、NordVPNやSurfsharkがおすすめです。
日本のサーバーに接続した場合
日本のサーバーに接続した場合のそれぞれの通信速度は以下のようになりました。
サーバー名 | ダウンロード速度 | アップロード速度 | できること |
---|---|---|---|
VPN接続なし | 129.07Mbps | 30.61Mbps | ー |
NordVPN | 74.48Mbps | 21.82Mbps | 動画視聴・Web会議 |
Surfshark | 35.24Mbps | 6.95Mbps | 動画視聴・Web会議 |
ExpressVPN | 74.33Mbps | 4.66Mbps | 動画視聴・Web会議(通信が不安定になる可能性が高い) |
アメリカのサーバーに接続した場合と同じように、通信速度損失値はNordVPNが1番低く、ExpressVPNが1番高いです。
これらの結果から、以下のことがわかります。
- 物理的な距離が近いほど通信速度損失値は低くなる
- 通信速度はNordVPN,ExpressVPN,Surfsharkの順に早い
- ゲームを楽しみたい方はNordVPN,ExpressVPNがおすすめ
- 動画視聴やWeb会議ができれば充分な方はSurfsharkがおすすめ
VPNの通信速度が遅い時の対処法
1番早いNordVPNでも、接続するサーバーによって通信速度が遅くなる可能性もあります。
通信が不安定だったり、遅い場合は以下を試してみましょう。
- デバイスを再起動する
- MTUを調整する
- 物理的な距離が近いサーバーに接続する
- セキュリティソフトを無効にする
- アクセスが少ない時間帯に利用する
- インターネット接続を確認する
デバイスを再起動する
まずはデバイスを再起動することをおすすめします。
デバイスが一時的なメモリ不足になって通院速度が遅くなった場合、再起動によって通信速度が改善される可能性があります。
モデムやルーターも長時間の利用によって一時的に問題が発生することがあるため、一度リセットしてみましょう。
MTUを調整する
MTUが未調整の場合は、調整しましょう。
MTUとは、ネットワークで一度に送信できる最大のデータサイズを指します。
VPN接続時にMTUが未調整の場合、MTUの値を少し小さく変更することをおすすめします。
MTUの値を小さくすることで、デバイスとMTUの差が縮まって通信速度が向上する可能性があります。
物理的な距離が近いサーバーに接続する
物理的な距離が通信速度に影響する場合は、近くのVPNサーバーに接続しましょう。
接続しているVPNサーバーと距離が遠い場合、通信速度が遅くなる可能性があるからです。
またVPNのポートやプロトコルを変更することも有効的です。
セキュリティソフトを無効にする
ウイルス対策ソフトやファイアウォールを一時的に無効にすることで、通信速度が向上する場合があります。
特にウィルス対策ソフトのファイアウォールがVPNの速度に影響している場合は、一旦ウイルス対策ソフトを無効にしてVPN接続をしてみましょう。
これは一時的な対策なので、長期的な対応策ではありません。
アクセスが少ない時間帯に利用する
VPNは同時接続数に制限があるため、多くのユーザーが同時に接続すると速度が低下する場合があります。
混雑が少ない早朝や深夜などの時間帯を選択することで、よりスムーズなVPN接続が期待できます。
インターネット接続を確認する
VPNを使用せずにウェブページを読み込んだり、Wi-Fiネットワークを一度切断して再接続したり、ルーターを再起動することで、問題が解消される可能性があります。
高速VPNに関するよくある質問
高速VPNの必要性など、高速VPNに関する質問を紹介します。
VPNはどういうときに役立ちますか?
海外から日本のウェブサイトや動画を視聴する時や日本から海外限定の動画を楽しみたい時、動画コンテンツをお得に契約したい時、航空券や旅行券をお得に購入したい時に役立ちます。
海外旅行や海外に長期間滞在する方におすすめです。
通信速度が遅くなる原因はなんですか?
「デバイスに不具合が起きている」「サーバーとの距離が遠い」「アクセスが混雑する時間帯に接続している」などさまざまな原因があります。
原因に合わせた対処法を行って、通信速度の遅れを解消しましょう。
通信速度が速いか遅いか確認する方法はありますか?
実際にVPNを利用しているユーザーの口コミを確認したり、無料体験を利用して実際に利用してみることをおすすめします。
また、サーバー数が多いVPNを選ぶ方法もあります。
サーバー数が多ければ、アクセスが集まってもさまざまなサーバーに分散されるため、通信速度が速く安定しているからです。
VPNの利用は合法ですか?
日本やアメリカ、イギリスなどではVPNの使用は合法ですが、ロシアやイラク、北朝鮮などでは違法とされています。
ただし、合法である国でもVPNを使用して不正行為(ファイルのダウンロードによる著作権侵害、ハッキング、IPアドレスを隠しての誹謗中傷など)を行うことは違法です。
高速で使いやすいおすすめVPN3まとめ
この記事のまとめは以下のとおりです。
- 高速VPNを選ぶ際のポイントは「無料体験できるか」「通信速度速いか」「サーバー数多いか」「高機能サーバーを扱っているか」「使用目的に合った通信速度か」「セキュリティが高いか」「サポートが迅速か」「サーバーがどこに設置されているか」
- 通信速度はNordVPN,ExpressVPN,Surfsharkの順に速い
- VPNの通信速度が遅い時の対処法は「サーバーを再起動する」「MTUを調整する」「近いサーバーに接続する」「セキュリティソフトを無効にする」「アクセスが少ない時間帯に接続する」「インターネット接続を確認する」
VPNの通信速度が高速であれば、動画視聴やオンラインゲームの利用が快適にできるようになります。
また、Web会議もできるので仕事でVPNを使いたい方におすすめです。