FXの自動売買にはVPSを導入するのが一般的です。
自動売買用にVPSを導入していなければ、自宅のパソコンを利用してスムーズな売買ができなくなってしまいます。
少しでも自動売買の精度やスピードを向上させたい、完璧な状態で売買を開始したいと思っている場合はVPSの導入を検討してください。
この記事ではFXの自動売買に適しているVPSについて説明していきます。
この記事の目次
【MT4・MT5両対応】FX自動売買のVPSおすすめ国内業者比較表
業者名 | 初期費用 | 月額費用(最低価格) | メモリ | CPU |
お名前.com デスクトップクラウド | 無料 | 3,036円 | 1.5GB | 3コア |
シンクラウド デスクトップ for FX | 無料 | 3,250円 | 2GB | 2コア |
Xserver for Windows | 無料 | 1,980円 | 2GB | 2コア |
ConoHa for Windows Server | 770円 | 1,210円 | 2GB | 3コア |
さくらのVPS or Windows Server | 無料 | 1,210円 | 2GB | 3コア |
VPSの導入には初期費用と月額費用がかかります。
また、確認しておきたいポイントとしてメモリとCPU性能が挙げられます。
いくつかの情報をしっかり確認したうえで、最適なVPSの導入を検討していくのがおすすめです。
FX自動売買にVPSが必要な理由
FX自動売買にVPSが必要とされているのは、次の2点が影響しているためです。
- 継続的なネット接続
- 実行速度の向上
自動売買中は恒久的にネット接続されている環境が求められることから、一般的な回線を使うよりもVPSを利用したほうが回線の安定性が向上します。
一般的なネット回線のみ | 自動売買中に接続が切れる恐れあり |
VPS利用 | 自動売買中でもネット接続が途切れない |
VPSは常にネットに接続できる仮想専用サーバーとして用いられることから、ネットへの接続が途切れる心配がありません。
一般的な回線だけではどうしても対応できない経済指標発表時やトレードが混雑しているタイミングでも、スムーズな売買を実現して利益を確保できるのです。
また、VPSを利用することにより実行速度の向上が図られ、VPSなしの状態に比べて20%程度のCPU性能向上が期待できます。
CPU性能が向上することによって、次のメリットが得られます。
- 他のクライアントの使用量を低減できる
- プロセスを実行するために利用されるRAMが増加される
他のクライアントに利用される状況から解消されることから、CPU性能を最大限に発揮できる環境が整備されます。
また、RAMについても増加することとなり、通常のプロセスよりも処理されやすくなることから安心して自動売買が実行されます。
2つの視点で強みを持っていることから、FXの自動売買においてはVPS導入が重要視されているのです。
VPSとは
VPSとは仮想専用サーバーのことです。
仮想化技術を採用し、1つの物理サーバーの中で複数の仮想サーバーを構築する形を作り出します。
仮想サーバーはユーザーに貸し出され、特定の分野に使えるようにした技術として使用させるのです。
一見するとレンタルサーバーと同じようなシステムを採用しているように思われますが、実は異なる要素を持っています。
レンタルサーバー | あらかじめ用意された環境でアプリを動かすもの |
VPS | 環境をカスタマイズして自由に動かせるようにする |
VPSを利用することによって、自分で環境を整備してシステムを動作できるようになるため、よりサービスに適した機能を持たせられるようになります。
VPS上ではOSやアプリケーションはもちろんのこと、利用するシステムなども含めて自由に設定できますので、高い自由度の中でサーバーを動作させられるのです。
基本的にFXの自動売買など、特定のジャンルに適したサーバーを利用したいと考えている場合はレンタルサーバーよりVPSが求められます。
FX自動売買にVPSを使用する3つのメリット
FX自動売買にVPSを利用するのは3つのメリットを提供してくれます。
- サーバーの処理速度向上
- 電気代の節約
- 自宅のパソコンでもスムーズな動作
一番のメリットはサーバーの処理速度が向上することによって、自動売買が成功しやすくなる点です。
動作環境もスムーズになることから、勝手に自動売買が停止するといったトラブルに巻き込まれないのはいいところです。
他にも資金面でのメリットも得られるようになっていることから、自動売買を繰り返したいと思っているユーザーには使いやすくなっています。
ここからは、FX自動売買でVPSを導入するメリットを詳しく説明します。
サーバーの処理速度向上
一般的なレンタルサーバーを利用して自動売買するよりも、VPSを利用したほうが圧倒的にサーバーの処理速度が向上します。
一番のメリットはCPUが向上することによって、より動作環境がしっかりする状況を作りやすくなっている点です。
サーバーの処理を助けるためにVPSにはCPUが導入されているのですが、パソコンで使っているものに追加で処理できる環境を作るため、処理速度が大幅に向上していくのです。
処理速度の向上は、FXにとって重要な役割を果たします。
- 自動売買の精度向上
- 混雑している場面でも自動売買が継続する
- 約定力の向上が期待できる
自動売買の精度を向上させてくれる効果がありますので、売買がスムーズに進んで狙っているトレードが行いやすくなります。
また、経済指標などの発表時に自動売買すると処理速度の低下で対応できない問題が起こりやすいのですが、VPSを利用すると安定した処理によって自動売買を続けられるようになります。
処理速度が向上していることによって、注文情報を業者側に発注しやすくなることから、約定力の向上にも期待できるのです。
あらゆる方向でサーバーの処理速度向上は大きなメリットを持ち、より高い精度でトレードできる状況を作ります。
電気代の節約
VPSを利用することによって、自動売買時に必要とされる電気代を節約できるメリットがあります。
VPSはクラウド上で動作しているサーバーですので、通常のサーバーと違い電気代があまりかかりません。
VPSあり | 仮想サーバーで処理をするため電気代を抑制できる |
VPSなし | すべてをパソコンが行うため電気代の負担がかかる |
長時間利用している場合でも電気代はVPSを使わない場合に比べて安く、コスト削減が期待できます。
処理を他の部分に任せてしまうことで電気代節約が期待できることにより、長時間の売買を利用してもコストの負担はかからなくなるのです。
電気代は年々コストが上昇している問題もありますので、コストを抑えられるという観点では非常に有効な手段となります。
自宅のパソコンでもスムーズな動作
最後に自宅のパソコンでもスムーズな動作が実行されるという点です。
自動売買中は次の問題が起こりやすくなり、思っていたよりもスムーズな動作ができないケースがあります。
- 処理速度低下により売買速度の低下
- パソコンのメモリやCPUに負担がかかり動作が遅れる
処理速度が低下することは自動売買がスムーズにできないことになり、売買速度が遅れてしまいます。
しかし、VPSを採用していることによってクラウド上で仮想サーバーが処理速度を向上させてくれることにより、売買速度の低下は発生しません。
また、VPSがないとパソコンのメモリやCPUへの負担は大きなものとなり、時間が経過すると耐えられなくなり自動売買のペースが遅くなるトラブルも発生します。
しかし、VPSを利用していれば仮想サーバーでメモリの消費も抑えられますし、CPUも追加されることによって安定した動作が続けられるようになります。
FX自動売買をするためのVPS選びのポイント
FXの自動売買をする際、VPSを選ぶ際のポイントとして挙げられるのは次の3つです。
回線速度が不安定になってしまうと、自動売買が成立しないという問題が起こりますので、安定しているサーバーを利用してください。
また、基本的にMac対応しているVPSよりもWindowsに対応しているものを選んでおかないと、サーバーが使えなくなってしまう恐れもあります。
サーバースペックは優秀であればあるほどいい環境で自動売買できることから、まずは優秀なサーバーを選ぶことがおすすめです。
ここからは、自動売買に適しているVPSを選ぶポイントを詳しく説明します。
回線速度が安定しているサーバーを選ぶ
回線速度が安定しており、常に自動売買できる環境が整備されているものを選ぶのがおすすめです。
回線速度は売買時のラグなどに影響しており、速度が悪いと狙っているところで売買できなくなります。
VPSの中には回線速度がかなり早く設定されており、常に安定して売買できるものも準備されています。
まずはサーバーの安定性をしっかり見て、売買しやすい環境が整っているか見ておくのが重要です。
回線速度が安定 | 常に自動売買がいい状態で提供される |
回線速度が不安定 | 回線が弱くなっているタイミングで売買できなくなる |
回線速度が不安定なものを選んでしまうと、自動売買が突然止まってしまうなどの症状も起こりやすいことから、なるべく自動売買を続けるのであれば安定している回線速度を出せるVPSを使ってください。
Windows対応である
Windows対応となっているものを選ぶのも大切です。
一部のVPSはWindows対応となっていないことから、利用できない可能性があります。
大半の人はWindowsを利用していることから、Windows対応となっていないものを利用するのは不便です。
VPSがしっかり対応しており、安定した動作を実現できるものであることをしっかり把握しておきましょう。
サーバースペックの優れたものを選ぶ
最後にサーバースペックが優れているものを選んでおくのが重要です。
FXの世界ではパソコンのスペックも重要視されるほど、高いスペックを誇っているものが売買に適しているのです。
自動売買ではVPSのスペックが高いものが優先されることから、少しでもサーバースペックの高いものを選んだほうが安心できます。
特に次の項目はしっかり確認するのがおすすめです。
- メモリの容量
- CPUの性能
- サーバーの容量
メモリの容量が不足していると自動売買中に停止する可能性もありますので、容量は大きければ大きいほど安心です。
CPUは自動売買を行う際にスピード感を与えるものとなっており、狙っているところでプログラムがしっかり動作するかという部分に影響しています。
サーバーの容量はさほど重要視する必要はないものの、容量不足となっているものはデータを大量に入れられないなどの問題が起きてしまいます。
スペック面で優れているものを利用できるか、VPS選びの際にしっかり確認しておきましょう。
FXの自動売買におすすめVPS5選
FXの自動売買におすすめとされているVPSがいくつかあります。
- お名前.comデスクトップクラウド【FX自動売買専用VPS】
- シンクラウドデスクトップ for FX
- Xserver for Windows
- ConoHa for Windows Server
- さくらのVPS for Windows Server
自動売買専用で提供されているVPSもありますので、自動売買を中心としている人は専用のサービスを利用するのもおすすめです。
価格などの要素を踏まえて検討したい場合は、一般的なVPSを選んでも問題ありません。
サーバーのスペックは自動売買に重要な要素となっているため、スペックについてはしっかり把握しておくようにしてください。
ここからは、自動売買でおすすめできるVPSを詳しく説明します。
お名前.comデスクトップクラウド【FX自動売買専用VPS】
初期費用 | 無料 |
月額費用 | 3,036円~ |
メモリ容量 | 1.5GB |
CPU | 3コア |
お名前.comデスクトップクラウドは初期費用無料で投資できる自動売買専用VPSです。
一般的なVPSと違い、FX専用として提供されていることで専門性が高くなっており、より自動売買に適した状態を作りやすくなっています。
お名前.comデスクトップクラウドの特徴は次の通りです。
- 4つのプランから選択可能
- 圧倒的なスピードを誇るVPSを提供
- 万が一のトラブルには返金保証を準備
お名前.comデスクトップクラウドは4つのプランが用意されており、一番高いプランと契約すればメモリが8GBまで増強されることから安定性がさらに向上します。
また、スピード面では他社に負けない要素を持っており、より速いスピードで売買できる環境を作れるようになっています。
トラブルによって大きな損失が発生した場合に備えるため、返金保証が準備されている点も安心できるポイントです。
初心者が契約するためにおすすめできるVPSの1つであり、FXの自動売買に適した環境が手に入ります。
\新規開設はこちらから/
シンクラウドデスクトップ for FX
初期費用 | 無料 |
月額費用 | 3,250円~ |
メモリ容量 | 2GB |
CPU | 2コア |
シンクラウドデスクトップ for FXは性能面での強化を重点的に採用しているVPSです。
FXに適している性能を準備できるようにしており、少しでも自動売買で成功させるために必要なスペックを手に入れられるようにしています。
シンクラウドデスクトップ for FXの特徴は次の通りです。
- 4つのプランを提供している
- CPU性能が高く安定性が強化されている
- 品質保証制度を採用
シンクラウドデスクトップ for FXも4つのプランが提供されており、一番高いプランになれば10GBのメモリに8コアのCPUが準備されるなど、かなり安定性と速度を作り出せるようにしています。
またCPUに強みを持っているVPSであり、性能面では高いものを採用していることから安定性とスピード感の両立を図れます。
万が一稼働率が落ちてしまった場合、品質保証制度を採用することによって料金減額の措置を受けられるのもいいところです。
FXを十分にわかっているサーバーを利用したいと考えているなら、シンクラウドデスクトップ for FXを使う手もあります。
\新規開設はこちらから/
Xserver for Windows
初期費用 | 無料 |
月額費用 | 1,980円~ |
メモリ容量 | 2GB |
CPU | 2コア |
Xserver for Windowsはコスパ面で優れているVPSです。
以前は初期費用を必要としていましたが、現在は初期費用も無料に変更されたことでコスパがかなり改善され、安く導入できるVPSとして期待されています。
Xserver for Windowsの特徴は次の通りです。
- CPUの強さを実現
- 24時間安定した稼働を約束
- ハイスペックサーバーで運用可能
CPUに強みを持たせるようにしており、処理速度が速いことを武器として使えるサーバーです。
また、24時間安定した稼働ができるように調整されており、大きな問題が起こらない限りサーバーが安定して動作するようにしています。
サーバーのプランも多数用意されており、料金を支払えばCPUやメモリの容量を増やしてかなり強力なサーバーとして運用できる点もいいところです。
料金を少しでも抑えたいと思っている人に向いているサーバーで、初心者が気軽にVPSに挑戦する際に使えます。
\新規開設はこちらから/
ConoHa for Windows Server
初期費用 | 770円 |
月額費用 | 1,210円~ |
メモリ容量 | 1GB |
CPU | 2コア |
ConoHa for Windows Serverは料金面ではかなり安いVPSです。
一番安いプランと契約した場合は、月額料金を大幅に抑えて契約できる他、最低限のメモリとCPUが提供されることからVPS体験がしやすくなっています。
ConoHa for Windows Serverの特徴は次の通りです。
- ディスク容量が大きい
- 24時間安定した稼働
- インターネット環境があればWindowsが使える
料金に対してディスク容量が大きく作られていることから、安く容量の大きなサーバーを利用したい人におすすめです。
安定性もしっかり備わっており、24時間安定した稼働ができるように調整されています。
どこでも接続できるという部分を武器にしていることから、外出先でもVPSを利用した自動売買を検討している人に向いています。
スペック面ではやや劣っているように見られますが、料金プランなどを変更すれば強力なスペックを手に入れることも可能です。
\新規開設はこちらから/
さくらのVPS for Windows Server
初期費用 | 無料 |
月額費用 | 1,210円~ |
メモリ容量 | 1GB |
CPU | 2コア |
さくらのVPS for Windows Serverは使いやすいVPSとして準備されています。
コントロールパネルが使いやすく調整されており、誰でも触って使えるようにしているVPSとして注目されています。
さくらのVPS for Windows Serverの特徴は次の通りです。
- 6つのプランが準備されている
- ハイスペックなシステムが導入されている
- プランによってSSDの容量を変えられる
さくらのVPS for Windows Serverでは6つのプランが用意されているため、色々なプランから検討できるメリットを持っています。
また、全てのシステムにハイスペックなSSDやメモリ、CPUが導入されていることから品質面では安定しています。
SSDの容量はプランによって変えられるものとなりますが、最低限の容量でもしっかり動作するため安心です。
料金を抑えつつ性能面での期待値を上昇させたい人におすすめできるVPSです。
\新規開設はこちらから/
FX自動売買におすすめなVPSのよくあるQ&A
FXの自動売買でおすすめできるVPSでよくある質問を見ていきます。
MT4とMT5の違いは?どちらを使うべき?
MT4とMT5は一見すると同じようなシステムを提供しているように思われていますが、実は違いがあります。
主な違いとして挙げられるのはインジケーターの数や動作の軽さ、そしてサポート面の存在です。
MT4 | MT5 | |
インジケーターの量 | かなり多い | 現時点では少ない |
動作の軽さ | 少し重い | かなり軽い |
サポート体制 | サポートは終了している | サポートを受けられる |
MT4はインジケーターの面では有利となっていますが、動作面やサポート体制の終了が影響してトラブルに対応しづらくなっています。
一方でMT5は現在開発が進められているため、バックテストに使いやすくなっている他、サポート体制が充実しているという部分で使いやすくなっています。
ただ、自動売買に適している環境を持っているのはMT4であり、豊富なインジケーターや安定した性能を提供できるという観点から使われやすいのです。
MT5を使う場合は、スキャルピングなどの売買方法を重点的に検討する形を取り、短時間で売買するような方法を取るのがおすすめです。
国内のVPSと海外のVPSに違いはありますか?
国内のVPSと海外のVPSには若干違いがあります。
- 条件次第では無料でVPSを利用できる環境が整えられている
- 海外FX業者が提供しているVPSが存在する
- スペック面では国内のVPSを利用したほうが安定しやすい
海外では取引数量を一定以上満たしているユーザーはVPSを無料で使えるというメリットがあるため、大量に自動売買する人にはおすすめです。
また、海外FX業者が専用のVPSを提供しているなど、よりFXに適している売買が期待できるのもいいところです。
ただ、スペック面では国内のVPSを使った方が安定しやすい部分もありますし、海外のVPSでは国内FXに対応できないなどの問題もあります。
海外のFXを利用するなら海外でも構いませんが、できれば国内のVPSを利用したほうが安心です。
FXの自動売買におすすめVPSまとめ
FXの自動売買にはVPSが欠かせない存在であるのは間違いありません。
VPSと言っても会社によって性能は変わっていくことから、より安定した自動売買が狙えるものを契約したほうが安心できます。
中にはFX専門として契約できるものも含まれていることから、初心者はFX専門として提供されるVPSを狙った方が安心できます。
自動売買に適したサーバーを利用すれば、安定した自動売買と自分が狙っている動作を実現しやすくなるので安心です。