AIでどのようなクリエイトも可能にしてくれるChatGPT。
登場からすぐに話題となり、進歩が続くことによって更に正確性や利便性が向上することとなりました。
しかし、ChatGPTは規制されている国がいくつか存在しており、中国もその1つとなっています。
なぜ中国では使えなくなっているのか、そしてChatGPTを中国で利用していくにはどうすればいいのか、抜け道として用意されている方法を解説します。
この記事の目次
中国でChatGPTを使えない理由
中国でChatGPTが使えなくなっている理由として、次の2つが影響しています。
- 政府がアクセスをブロックしているため
- 社会に悪影響を与えると判断されているため
中国は政府が強い権力を持っている国ですので、政府側がNGを出しているサイトにはアクセスできません。
また、社会に悪影響を与えるものと判断されている媒体のため、自由な思想を制限したいと判断している中国政府側が規制に踏み切ったのも影響しています。
中国ではアクセスすらできない状態になっており、ジオブロックによる制限を受けて利用できない状況が続いています。
なぜ強い制限を実行しているのか、ここからChatGPTが制限されている理由について詳しく見ていきましょう。
政府がアクセスをブロックしているため
ChatGPTに対して中国政府がアクセスを遮断する方針を採用しているのが大きな要因です。
中国はあらゆるものに検閲を行っており、明らかに中国に悪い影響を与えるものは遮断する方針を採用しています。
ChatGPTは中国政府にとってマイナスとなる材料が多々あることから、アクセスさせないようにしてブロックすることになったのです。
- 中国政府にとってマイナスの情報が出てくると困るため
- 中国政府に反抗する勢力に情報を与えたくないため
中国というのは共産党が一党支配している状態であり、国民も含めて中国政府の方針に従うように決められています。
しかし、ChatGPTには中国政府にとってマイナスの情報が含まれていることから、アクセスを遮断しておかないと自由思想が増えてしまい、中国共産党の支配に影響が及んでしまいます。
また、中国には反抗的な勢力がいるのも事実ですが、反抗勢力に対してChatGPTが有効な情報を与えてしまい、政府転覆のような状況を作ってしまうのを避けたい狙いもあるのです。
中国にとって、AIが提示する情報が大きな影響を与えているのは間違いないことで、アクセスを遮断して使えないようにするのが正しいと判断しています。
社会に悪影響を与えると判断されているため
もう1つの理由は、中国社会に悪影響を与える可能性が高いと判断されているためです。
中国は共産党の思想が国民にも根付いていることもあり、共産党こそ信頼できるものというイメージが作り上げられています。
しかし、ChatGPTによる情報を提供すると、社会に悪影響を与える状態が発生し、中国共産党は悪いものという認識を持たれかねない状態になってしまうのです。
中国としては社会にマイナスの影響を与える情報を勝手に根付かせるわけにはいかないため、ChatGPTを制限して使えないようにしていくのが一番だと判断しています。
中国でChatGPTを使う方法
中国ではChatGPTにアクセスすらできない状態となっていますが、実は使うための方法が3つ存在します。
- VPN
- データローミング
- SIMカード
定番とされているのはVPNであり、利用することでアクセスしている国を変更して通常通りに使えるようになります。
他にも契約したデータローミングやSIMカードによって突破できる場合があります。
どちらにしても一番有効なのはVPNであり、気軽に変更できるという観点からも有効に使えます。
ここからは、中国でもChatGPTを利用する方法を詳しく説明します。
VPNを利用する
一番簡単な方法は、VPNを利用して中国からアクセスしていない状況を作ることです。
VPNというのはサーバーを利用してIPアドレスを変更し、別の国からアクセスしている状況を作り出せるシステムです。
実は中国側でVPNの制限が行われていないことから、VPNを利用してアクセスする方法が可能となっています。
VPNを利用してアクセスする場合は、次の手順を取れば簡単に利用できます。
- VPNと契約する
- ChatGPTが使える国のサーバーにアクセスする
- ChatGPTにアクセスして情報を得る
VPNと契約すれば、後はChatGPTが使える国のサーバー利用するだけでIPアドレスが変更され、中国内でもChatGPTが使えるようになります。
VPNは利用している状況もわかりづらくなっていますし、セキュリティ面でも有効なため信頼性も高くなっています。
何よりも中国国内で契約できる点が大きなメリットであり、どこかの国へ行かないと対応できないという問題がありません。
ChatGPTをどうしても中国で使いたいと考えているなら、基本的にはVPNを利用する方法がおすすめです。
日本で契約したデータローミングを利用する
VPNを利用しない方法の1つとして準備されているのが、日本で契約したデータローミングを利用してアクセスするというものです。
データローミングを利用することで、アクセスしているポイントが中国から日本に変更されるため、ChatGPTが利用できる状態になるのです。
契約するためには日本へ行き、なおかつデータローミングができる状態にしてから中国に戻り、手続きを進めて機能を利用するという形になります。
面倒ではあるものの、日本にあるデータローミングを利用すればChatGPTは自由に使えるため、利用できる環境であれば検討する余地はあります。
香港で手に入るSIMカードを利用する
最後の方法は香港でSIMカードを入手することです。
普通に考えると香港は中国の一部とされていますから、やっていることに意味がないように感じられます。
しかし、香港は中国の自治区として一部の自由が認められており、本土とは異なるサービスを提供できるのです。
中国 | ChatGPTは利用不可 |
香港 | ChatGPTが利用可能 |
実は香港ではChatGPTの制限が行われていないため、アクセスを自由にできる状態にしています。
そこで香港でSIMカードを契約し、ChatGPTが利用できるネットワークを準備しておくのです。
手間はかかりますし、香港側が規制してもおかしくない状況ではあるものの、現時点ではこの方法も認められています。
ただ、VPNと契約したほうが価格的にも安いため、こちらの方法はあまりおすすめできません。
ChatGPTが使えるVPNの選び方
ChatGPTを中国で利用したいと考えている場合は、基本的にVPNを利用するのがおすすめです。
中国国内でも契約できますし、契約すればいつでもVPNによって中国の制限を解除できるため、ChatGPT以外のサービスも利用可能になっています。
しかし、VPNは利用するものをしっかり考えておかないと、思っていた以上に使いづらいものになってしまいます。
安心して利用するためには、次のポイントは押さえておきましょう。
- 安定したスピードを得られる
- VPNの信頼性が高い
- 中国でも安心して利用できる
VPNによってはスピード面に不安を抱えているものもありますので、安定したスピードを得られるタイプを利用していくのがおすすめです。
また、信頼性が高く、中国内でも安心して利用できるサービスを狙った方が安心です。
無料で使えるVPNより、有料のVPNは信頼性が高いため、まずは有料のサービスを利用してください。
ここからは、ChatGPTを利用する際におすすめなVPNの選び方を詳しく説明します。
安定したスピードを得られる
まずはVPNが安定したスピードを得られるかどうかです。
VPNはサーバーにアクセスし、IPアドレスを変更して別のアクセスを実施するというものですが、安定したスピードが出ないサーバーがいくつか存在します。
VPN側でしっかり対策し、スピードが出る状態にしてくれないことにはChatGPTを利用するどころか、一般的なアクセスすらまともにできなくなってしまいます。
VPNのアクセスが安定して速い | 安定した状態でVPNを利用できる |
VPNのアクセスが不安定 | ネットワークが途切れる恐れがある |
勝手にネットワークが途切れてしまうと、単純に利用するだけ損をしている状態になってしまうため、基本的には安定したVPNを利用したほうが安心です。
ChatGPTに限らず、VPNのサービスが途中で途切れてしまう、またはアクセスが不安定になっているとネットワークを使いづらくなってしまいます。
より安定した状況を作るためにも、まずはVPNのアクセスが安定しており、素早いスピードを確保できるものを選んでください。
VPNの信頼性が高い
VPNの信頼性が高くなっているものもおすすめです。
信頼性が高くないものを利用していると、勝手に個人情報やIPアドレスが流出するなどの問題により、利用しづらい状況になってしまいます。
特に無料で配布されているVPNは問題が起こりやすくなっています。
- 使っている状況がバレてしまう恐れがある
- ネットワークが安定していない
- IPアドレスが勝手に出てしまう危険性
無料で配布されているものはすぐに使えるだけで便利ですが、有料のサービスに比べると不安定な傾向がありますので、お金を払ってでも安心できるサービスを利用してください。
特にセキュリティ面で安心して使える状況を作っているものを選んでおかないと、ChatGPT以外のサービスでも不安な状況になってしまい、接続するのがかなり厳しい状況になってしまいます。
中国でも安心して利用できる
最後に中国でも安心して利用できるVPNであることが条件です。
一部のVPNは中国側で怪しいものと判断されており、利用できない場合があります。
安心して利用するためには、中国内でも基本的に認められているものを活用し、ChatGPTを利用できる状態にしなければなりません。
普段から中国でも安心して利用できる状況を作り出しているのであれば、問題なく契約してVPNのサービスを使ってChatGPTも楽しめます。
中国でChatGPTが使えるおすすめのVPN5選
中国ではChatGPTを利用するため、VPNを利用してアクセスする方法が有効です。
ここで注意しておきたいのが、どのVPNと契約してサービスを利用していくのかという部分です。
契約するサービスによって使いづらい状況となってしまうことから、より安心して利用できるVPNを選んでください。
今回紹介する5つのサービスは、全て中国内でも利用できる信頼性が高いものです。
- NordVPN
- ExpressVPN
- Surfshark
- CyberGhost
- MillenVPN
どのサービスも安心して利用できることから、紹介されているVPNから1つを選んで契約してください。
ここからは、おすすめできるVPNの詳細を説明します。
NordVPN
月額料金 | 1カ月プラン:2,110円/月 12ヵ月プラン:800円/月 24カ月プラン:580円/月 ※スタンダードプランの場合 |
サーバー数 | 6,400台以上(111ヵ国以上) |
暗号化アルゴリズム | AES-256bit |
同時接続台数 | 6台(1つのアカウント) |
ノーログポリシー | ノーログポリシー対応 |
対応OS | Windows、MacOS、Linux、Android、iOS |
運営企業 | NordVPN s.a. |
NordVPNは世界中に多くのサーバーを設置しているVPNです。
設置されているサーバーの数は5,600以上とかなり多くなっており、あらゆるポイントでのアクセスが可能となっています。
NordVPNの特徴は次の通りです。
- 安心してWEB閲覧が可能
- 専門家の信頼性が高い
- 海外旅行中でも利用できる状況が作られる
安心してWEB閲覧ができるように対策されており、必要なセキュリティなどは全て取り入れているので使いやすくなっています。
また、専門家からも高く評価されているのは間違いないもので、安心して利用できるサービスと証明されているのもいいところです。
海外旅行中でも使えることから、出張などで中国に行った時でもVPNを利用すればアクセス制限を受けなくなります。
ChatGPTも使えることから、困ったときに利用しやすいVPNと言えます。
ExpressVPN
月額料金 | 1カ月プラン:$12.95/月 6カ月プラン:$9.99/月 12カ月プラン:$6.67/月 |
サーバ数 | 3,000台以上(105ヶ国60都市) |
暗号化アルゴリズム | AES-256bit |
同時接続台数 | 5台 |
ノーログポリシー | ノーログポリシー対応 |
返金保証 | 30日間 |
サポート | メール・チャット |
運営企業 | Express VPN International Ltd |
ExpressVPNは3,000台以上のサーバーを設置しているVPNです。
設置されているサーバーの数はさほど多いわけではないものの、多くのサーバーを準備していることで安定したアクセスを可能にしています。
ExpressVPNの特徴は次の通りです。
- 業界でもトップクラスの評価
- ダウンロード数5,000万件以上の信頼性
- 海外滞在中でも気軽に使える
ExpressVPNは業界トップクラスの評価を受けており、あらゆる媒体で紹介されている実績もあります。
また、これまでに5,000万件以上のダウンロードを達成しており、世界中で利用されているVPNとして評価も高いのです。
海外滞在中でも使えるようになっている信頼性も含めて、安心して利用したいときにおすすめです。
初回に関しては返金保証も用意されていることから、使ってみてあまりよくないと感じた時もすぐ返金が受けられます。
Surfshark
月額料金 | 1カ月プラン:2,308円/月 12カ月プラン:478円/月 24カ月プラン:308円/月 ※Surfshark Oneの場合 |
サーバー数 | 3,200台以上(100ヵ国以上) |
暗号化アルゴリズム | AES-256 |
同時接続台数 | 無制限 |
ノーログポリシー | ノーログポリシー対応 |
対応OS | Windows/macOS/iOS/Android/Linux |
サポート | メール・チャット |
運営企業 | Surfshark B.V.(拠点:オランダ) |
Surfsharkは100ヶ国以上にサーバーを設置しているVPNです。
設置されているサーバーの国が多くなっていることから、色々な国のアクセスを利用してジオブロックを解除できるメリットを持っています。
Surfsharkの特徴は次の通りです。
- リスクを最小限に抑える
- 無制限に利用できるVPN
- サポート体制が充実している
最小限のリスクに抑えられるように対策されており、セキュリティ面で強い傾向があります。
また、無制限に利用できるよう調整されており、同時アクセスする媒体の制限が設けられていません。
アクセスをどれだけ行っても大丈夫ですので、色々な人がSurfsharkを利用してアクセスしても影響が出ないのはいいところです。
他にもサポート体制が充実しているため、安心して利用できる環境が整備されています。
CyberGhost
月額料金 | 1カ月プラン:1,790円/月 6カ月プラン:1,000円/月 24カ月プラン:320円/月 |
サーバー数 | 9,300台以上(100ヶ国ヵ国以上) |
暗号化アルゴリズム | AES-256bit |
同時接続台数 | 7台 |
ノーログポリシー | ノーログポリシー対応 |
対応OS | Windows/macOS/iOS/Android/Linux |
運営企業 | CyberGhost S.R.L. |
CyberGhostは設置されているサーバーの数が多いVPNです。
設置されているサーバーは9,300台以上とされているなど、サーバーの設置台数が多いことを武器としています。
CyberGhostの特徴は次の通りです。
- 強力な暗号化が狙える
- 通信速度がかなり速い
- 45日間の長い返金保証
CyberGhostは強力な暗号化システムが存在しているため、セキュリティはかなり高くなっています。
また、通信速度も速く、VPNを利用している状態でスピードが落ちてしまう問題が起こりづらくなっています。
返金保証も長く、どうしても利用できないと判断した時にお金を返してもらえるよう求めやすくなっているのもメリットです。
なお、最大4ヶ月間の無料サービスが受けられるなど、契約によってはかなりお得なVPNとなります。
MillenVPN
月額料金 | 2年プラン:396円/月 1年プラン:594円/月 1カ月プラン:1,738円/月 |
サーバ数 | 1,300台以上(72ヶ国) |
暗号化アルゴリズム | AES-256-CBC |
同時接続台数 | 10台 |
ノーログポリシー | ノーログポリシー対応 |
対応OS | Windows/MacOS/Android/iOS |
返金保証 | 30日間 |
運営企業 | アズポケット株式会社 |
MillenVPNは低価格で利用できるVPNです。
VPNというのはかなり高い値段を支払わないと利用できないように思われますが、MillenVPNであれば契約期間によって安く利用できる状況が作られます。
MillenVPNの特徴は次の通りです。
- 日本で生まれたVPN
- 契約プランで割引が期待できる
- セキュリティ面の安心感
実はMillenVPNは日本で誕生しているVPNとなっており、海外で提供されているものに比べて日本のサービスに強い特徴を持っています。
日本が提供しているサービスであればほぼ使えることが証明されていますし、海外でもChatGPTのようなサービスであれば気軽に使えます。
契約プランによってかなり割引が期待できるため、最安値で月額396円という金額まで減らせるのです。
少しでも安く、そして国産のVPNを利用したいと考えているならMillenVPNがおすすめです。
ChatGPTをVPNで使う時に関する良くある質問
ChatGPTをVPNで利用したいと考えている時、気になる情報を見ていきましょう。
主に利用しても大丈夫なのかという疑問が見られます。
中国語でChatGPTを利用するとどうなりますか?
中国語でも返信されます。
ただ、中国語には思っていた以上に対応が不十分で、ビジネスで利用する分には不足している要素もあります。
基本的には他の言語を優先したほうが無難です。
VPNで使うサーバーはどの国でも大丈夫ですか?
ChatGPTに対応している国であればどの国でも構いません。
国によって接続スピードが変わる場合もありますが、基本的にサーバーは安心できる状況で運営されています。
サーバーによって有利不利もないことからどこでも十分使えます。
VPNを利用すれば個人情報がChatGPTに残ることはありませんか?
個人情報が残る可能性はありません。
VPNによってあらゆるセキュリティが構築されているため、個人情報は残りません。
IPアドレスについてもVPNの情報が提供されるため、個人の情報が漏れる可能性はほぼないのです。
ChatGPTをVPNで利用しているのは中国政府にバレますか?
VPNで利用している情報は基本的に気づかれません。
中国政府もVPNまで対策できていないのが現状です。
ただ、何らかの理由で触っていたと判断されれば、厳しい処罰を受ける恐れがあります。
中国でChatGPTが使えるおすすめVPNまとめ
中国でもChatGPTは使えるようになっているため、VPNを導入して触ってみるのがおすすめです。
ChatGPTさえあれば、ビジネスでもプライベートでも色々な情報を得られるようになります。
より素早く仕事を終えられる可能性もあることから、今後にも期待できるサービスなのは間違いありません。
どうしても中国で利用したいときは、VPNと契約して利用するようにしましょう。