Pythonが使用可能なレンタルサーバーおすすめ6選を徹底比較

Pythonが使用可能なレンタルサーバーおすすめ6選を徹底比較

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AIの分野で活用されていることもあり、注目度が高まっているプログラミング言語がPythonです。
AIだけでなく、PCやサーバー上で動かすことも容易なPythonですが、レンタルサーバーでも動作させることが可能です。

この記事では、Pythonが動作するレンタルサーバーを紹介しますので、レンタルサーバー選びの参考にしてみてください。

Pythonとは

Pythonは、主にAIやデータ分析で利用されるプログラミング言語で、算術系の処理に長けているプログラミング言語です。

機械学習のブームによって利用者が急増しましたが歴史は古く、AI以外の分野においても様々なことが実現できるプログラミング言語です。

Pythonを使うことで、例えば次のようなことが実現できます。

  • Webアプリ
  • デスクトップアプリ
  • スクレイピング(Webサイトの情報を取得する)
  • データ分析

一般的なプログラミング言語として利用できるのはもちろん、事務的な作業や自動化する際に便利な機能が多く提供されています。

Pythonが使えるレンタルサーバーの選び方

Pythonが利用できるサーバーを選択する際に必要なことを解説します。

Pythonが使えるバージョン

そのサーバーでPythonが利用できるかどうかはもちろんのこと、利用できるバージョンも重要です。

じつは、Pythonには大きくPython2とPython3が存在し、この2つのバージョンに互換性がありません

また、Python3であっても、3.9ではうまく動いていたものが3.10ではうまく動かなくなった、という話もよく聞きます。

そのため、サーバーを選択する際には

  • どのバージョンのPythonが利用できるのか
  • 好きなバージョンのPythonがインストールできるか

といった点を注意しておく必要があります。

ただし、多くのレンタルサーバーではセキュリティの観点から利用できるPythonのバージョンが限定されたり、サーバーにインストールされているPythonのバージョンが定期的にアップデートされたりします。そのため、サーバーのPythonがバージョンアップされても動くようなプログラムを書くように気を付けると良いでしょう。

データベース

Pythonの利用目的は様々ですが、Webアプリを開発する場合でも、AIを構築したい場合でもデータベースを利用することがほとんどです。

運用でデータベースの利用を想定している場合には、データベースが利用可能か、またすきにインストールして利用できるかをチェックしましょう。

定期的な作業をするためのCron

Cronとは、LinuxやUnix系OSで利用できる機能で、特定の時間や一定間隔でスクリプトを実行できます。

Cronを利用することで、毎日決まった時間にスクリプトを実行させ株価情報や各社の最新情報をスクレイピングしたり、月末に決まった処理を自動実行させ報告用の資料を作成したりすることが実現できます。

自動化が得意なPythonとCronを併用することでさまざまな業務が自動化できるようになりますので、Cronが利用できるかどうかも併せて確認しておくと良いでしょう。

Pythonが使えるレンタルサーバー(VPS)比較一覧表

Pythonが利用できるレンタルサーバーを7社紹介します。

エックスサーバーシンレンタルサーバーロリポップ!ConoHa WING(コノハウィング)さくらのレンタルサーバmixhost(ミックスホスト)
初期費用無料無料無料無料無料無料
月額料金1,320円~990円~99円~1,452円~121円~1,980円~
CPU6コア~10コア6コア~12コア共用6コア~10コア共用共用
メモリ8GB~16GB8GB~20GB共用8GB~16GB共用共用
公式サイト詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る詳細を見る

各社それぞれで料金が異なるため、目的に応じて最適なレンタルサーバーを選択すると良いでしょう。

特に、Pythonのプログラムを動かす際に気を付けたいのが「CPUとメモリ」です。

Pythonのプログラムを動作させる場合、プログラムによってはCPUやメモリを多く利用しますが、レンタルサーバーの多くは共用サーバーであり、リソースの確保が保証されていません。

作成したプログラムを安定させて動作させたい場合や、時間内に終わらせたいプログラムを実行する場合にはCPUとメモリの割り当てが保証されているレンタルサーバーを選択しましょう。

Pythonが使用可能なレンタルサーバーおすすめ6選

エックスサーバー

プランスタンダードプレミアムビジネス
初期費用無料無料無料
月額料金1,320円~2,640円~5,280円~
容量300GB400GB500GB
CPU6コア8コア10コア
メモリ8GB12GB16GB

エックスサーバーは、国内シェアNo.1のレンタルサーバーであり、自社調べでサーバー速度がNo.1であると発表されています。

割り当てられるサーバースペックも高く、最安のスタンダードプランでもPythonが軽快に動作することでしょう。

シンレンタルサーバー

プランベーシックスタンダードプレミアムビジネス
初期費用無料無料無料無料
月額料金990円~1,980円~3,960円~7,920円~
容量300GB400GB500GB600GB
CPU6コア8コア10コア12コア
メモリ8GB12GB16GB20GB

シンレンタルサーバーはWebサイトの運用に特化したレンタルサーバーで、WordPressが高速に動作することを特徴としています。

その一方で、Pythonによるプログラムの動作も可能です。ひとつのサーバー内でWebサイトを動作させつつ、そのサイトと組み合わせて動くPythonプログラムも動かしたい、という要望がある場合にはシンレンタルサーバーを選択すると良いでしょう。

ロリポップ!

プランエコノミーライトスタンダードハイスピードエンタープライズ
初期費用0円0円0円0円0円
月額料金99円~220円~440円~500円~2200円~
容量120GB350GB450GB500GB1.2TB
CPU共有共有共有共有共有
メモリ共有共有共有共有共有

ロリポップ!はWordPressに特化したレンタルサーバーで「コスパNo.1」を謳っています。格安でレンタルサーバーを利用できるのが大きなメリットと言えるでしょう。

ロリポップ!は安価なかわりに、ユーザーごとに割り当てられるCPUやメモリの量が公表されていない「共用サーバー」の形式をとっています。

Pythonのプログラムを動かそうとしても、時間帯によってプログラムの実行に時間がかかる可能性があるため、重いプログラムの実行には向いていない可能性があります。

簡単なプログラムの実行や、動作実行の保証が不要な場合には非常に安価ですので、「まずは安く始めたい」という場合に最適なレンタルサーバーです。

ConoHa WING(コノハウィング)

プランベーシックスタンダードプレミアム
初期費用0円0円0円
月額料金1,452円~2,904円~5,808円~
容量300GB400GB500GB
CPU6コア8コア10コア
メモリ8GB12GB16GB

ConoHa WING(コノハウィング)は、WordPressに特化したレンタルサーバーで、ブログやホームページに最適な機能を有しています。

WordPressの簡単セットアップやAIブログ生成ツールなど、WordPressを便利に利用できる機能が豊富でありながら、サーバー上でPythonを利用することも可能です。

ただし、CPUとメモリの容量は目安であり、常に表記のスペックが保証されているわけではありません。ほかの利用者の負荷状況によっては表記の性能が発揮できない場合があります。メインとしてはホームページの運用を検討しており、一機能としてPythonを利用したい場合には最適のレンタルサーバーです。

さくらのレンタルサーバ

プランライトスタンダードビジネスビジネスプロ
初期費用0円0円0円0円
月額料金121円~500円~1,980円~3,850円~
容量100GB300GB600GB900GB
CPU共用共用共用共用
メモリ共用共用共用共用

さくらのレンタルサーバーは、国内最大手のインターネット提供事業者である「さくらインターネット」の提供するレンタルサーバーです。

さくらのレンタルサーバの最大の特徴は「安心万全のサポート体制」です。はじめてレンタルサーバーを利用するので不安という方や、本番運用に利用するためサポートが必要という場合に選択すると良いでしょう。

mixhost(ミックスホスト)

プランスタンダードプレミアムビジネス
初期費用0円0円0円
月額料金1,980円~2,980円~4,980円~
容量無制限無制限無制限
CPU共用共用共用
メモリ共用共用共用
アクセス数目安25,000PV/月100,000PV/月400,000PV/月

mixhostはアダルトサイトの運用も可能なレンタルサーバーで、ストレージが無制限ということも大きな特徴のレンタルサーバーです。

CPUとメモリの明確な割り当てがない代わりに、月間のアクセス数の目安でプランを決定するようになっています。

最安のプランでもストレージが無制限であるため、アダルトサイト目的の利用はもちろんのこと、大量のデータを扱いたい場合にはピッタリのレンタルサーバーです。

無料でPythonを実行できるレンタルサーバー

レンタルサーバーの多くは1000円未満のプランを用意していますが、無料でPythonを利用できるレンタルサーバーも存在します。

本記事では、無料で利用できるレンタルサーバーを2つ紹介します。

XREA

プランXREA FreeXREA Plus
初期費用0円0円
月額料金無料313円~
容量10GB200GB
CPU共用共用
メモリ共用共用

XREAは、広告がつく代わりに無料で利用できるプランを提供しているレンタルサーバーです。

無料で利用できるFreeプランでは公開するページに広告がつくため商用利用には厳しいものの、個人の範囲で利用するには十分といえるでしょう。

まずは無料でレンタルサーバーを使ってみよう、という場合に選択すると良いでしょう。

シン・クラウド for Free

プランシン・クラウド for Free
初期費用0円
月額料金無料
容量10GB
CPU共用
メモリ共用

シン・クラウド for Freeは、先ほど紹介したシンレンタルサーバーの無料版で、広告なく利用できます。

有償プランとは異なりサポートを一切受けることができませんが、サーバースペックとしては有償プランと同等ですので、上級者向けのサービスです。

「サポートを利用せず、自分で構築・運用が可能」という方には非常にコストパフォーマンスの良いプランといえるでしょう。

レンタルサーバーでPythonを使う際の注意点

レンタルサーバーでPythonを利用する場合、利用前に注意すべき点を3つ紹介します。
以下のことをあらかじめ確認しておくことで、いざプログラムを動かそうとした際に困らずに済むことでしょう。

SSH接続できるか

Pythonのプログラムを動かすためには、サーバーのコンソールを操作する必要があります。

サーバーのコンソールを操作するためにはSSHで接続する必要があるため、SSH接続が可能であることをきちんと確認しておきましょう。

仮想環境か使えるか

Pythonには、pyenvと呼ばれる仮想環境が利用できます。Pythonの仮想環境を利用することで、フォルダごとに独立したPythonの実行環境を構築し、複数のプログラムを互いに影響しないように実行できます。

少し上級者向けの機能となりますが、安全にPythonを利用するのであれば仮想環境を利用するようにしましょう。

データベースが操作できるか

Pythonをレンタルサーバーで利用する場合、データベースを操作したい場合もあるでしょう。その場合、Pythonからデータベースにアクセスできるかも確認しておく必要があります。

データベースが利用できるレンタルサーバーであっても、WordPressのプログラムからしか許可されておらず、サーバー上で動作するPythonプログラムからデータベースへ直接アクセスすることを禁止している場合があります。

そのため、Pythonからデータベースにアクセスできるかを含め、あらかじめデータベースに接続できるかを確認しておくと良いでしょう。

レンタルサーバーでPythonを使う際によくある質問

レンタルサーバーでPythonを利用する場合の疑問点についてお答えします。

レンタルサーバーでAIを動かすことはできますか?

レンタルサーバーでAIを動かすことはできない、と考えてください。

AIの多くはPythonで操作することができますが、実際には高いスペックが必要であったり、GPUが必要であったりします。IoT機器でも動作するような「エッジAI」であれば動作する可能性はありますが、サーバー上で動作させるような大規模なAIは基本的に動作しないと考えてよいでしょう。

レンタルサーバーでPythonを動かす際に注意することはある?

Pythonのプログラムが予期しない動作をした場合、利用規約に反することがあります。

例として挙げられるのが、他のサイトの情報を取得する「スクレイピング」です。レンタルサーバーによっては、外部への接続やメール送信などが規定値を超えるとスパム行為と認定され利用を停止させられる可能性があります。

レンタルサーバーでプログラムを動作させる場合、やりたいことが利用規約に反していないかチェックすると良いでしょう。

Pythonがデプロイできるレンタルサーバーまとめ

この記事のおさらい

  • 多くのレンタルサーバーでPythonは動作する
  • 無料でPythonが使えるレンタルサーバーも存在する
  • 動作させるプログラムによっては利用規約に反する場合があるため注意

本記事では、Pythonが動作するレンタルサーバーについて紹介しました。

Pythonは注目度の高いプログラミング言語であり、多くのレンタルサーバーでも利用できるため覚えておいて損はないプログラミング言語です。

ぜひ本記事を参考に、Pythonを学んでスキルアップに役立ててください。