2015年4月20日、PILOTは創立10周年を迎えました。
当日は、創業の地である神田神保町に集合。
神保町〜猿楽町〜恵比寿と歴代のオフィスをめぐり、
様々な思い出やエピソードを回想し、新メンバーと共有するツアーを行ないました。
夜は、これまでの感謝をこめて、日頃お世話になっている方々をお招きし
弊社にて記念パーティーを開催いたしました。
あいにくの悪天候でしたが、みなさまと楽しい時間を過ごすことができ、
社員一同、思い出に残る最高の1日となりました。
その時の様子の一部を、ここでご紹介いたします。
みなさまのおかげをもちまして、PILOTは10周年を迎えることができました。
まずはお礼を述べさせていただきます。
ちなみに僕は社名をPILOTと必ず英語で書くようにしています。
パイロットではないんですね。みなさん気付いてましたか?
これは特に意味はないんですが、カタカナより英語の形の方が、
カッコいいな、と思っているからだけなんですが。
たぶん、うちの社員の子たちはそれぞれマチマチなんでしょうが、
僕はこれからもPILOT表記にこだわろうかな、と思ってます。
PILOTという社名を決めるにあたって、こだわったのは、
とにかくワンワードであること、良いイメージがあること、連想を生みやすいこと、この3点でした。
ワンワードであるのは、僕の前職、前々職の会社名は、略称で呼ばれていて、
僕はそれが少し勿体ない感じがしたんですよね。Kさんとかインターさんとか。
それは愛称でもあるので、決して悪いことではないんですけど、
ワンワードであれば、そのまま呼んでもらえるな、と。
良いイメージと連想が生みやすいというのはセットでもあって、何かこれから製品・サービスを生み出す時に、
会社名があって、そこから連想されやすい名称をつけやすいといいな、と思ったんですね。
これ、書いていて今思い出しました。
これからのサービス名は、PILOTと関係性のある名前にできる限り寄せていくといいかもしれませんね。
で、辞書やたくさんの言葉を書き出して見ていきました。
わりかし早くPILOTの文字が目につき、これだ!となりました。
全員、その場でいいね!となりましたが、PILOTという名前はとても有名な企業さんがすでにあって
同じ名前はやめたら?と言われたりもしました。
でも、まぁ世界は広いんだし、小さいできたばかりの会社でPILOTって会社があってもいいじゃないか、
ということで社名を決めました。
自分で言うのもなんですが、いい名前です。「PILOT」
そんな中で、2005年の4月20日に会社を設立し、5月9日から業務を開始しました。
設立時の人数は僕含めて4人でした。
設立当初から周りの方々に恵まれ、初年度から黒字で始まることができ、
2年目も黒字。今から思えば本当に経営の「け」の字も知らないひよっこでした。
3年目,4年目、大きなプロジェクトが立て続けに2本トラブルになり、
会社がなくなった方が周りの人の迷惑にならないんじゃないか。
社員にとっては別の会社に行った方が幸せなんじゃないだろうか。
会社を続けることに疑心暗鬼になっていました。
そんな時、すごくお世話になった当時の監査役の方に、
「会社は絶対に潰したらダメだ。会社を潰すと周りが不幸になる。」
そう叱咤激励を受け、苦しい決断をすることにしました。
リストラというのは本当に苦しい決断で、
今考えても当時、会社にいた人たちに申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
何より、それまでの時間をPILOTという会社と共に過ごしてくれた時間を、
無駄にさせてしまった気がして、そのことが今でも一番の心残りです。
裏を返して言うと、当時からPILOTにいるメンバー
三ツ石くん、永倉くん、渥美さん、椎名、寺崎くん、大竹さん、河田くん、森井くん
には一番辛い時期から今まで共に過ごせたことを嬉しく思うし、
その時間がみんなにとって少しでも意味ある時間であったらいいな、と僕は思っています。
そして、事務所が恵比寿に移り、代々木へと変わって、
新しく若いメンバーがPILOTに入ってきました。
坂上くんは恵比寿で合流し、そこから山下くん、宮崎さん、中原さん、平沼くん。
ま、山下くんは出戻りだけど。
新しい感性というのはとても貴重なことで、これからのPILOTにとって、
多くのものを作っていってくれると期待してるよ!
社員への言及が多く、これを見てる方には退屈な文章かと思いますが、
僕の自慢の社員たちなので、ご容赦ください。
もちろん、スキル的には不十分だし、知識もまだまだ、仕事に対する姿勢も、
もっともっと高めていかなければならない、発展途上のみんなです。
じゃぁ、何が自慢かというと、それは“人間”として、僕は彼らのことを自慢できるのです。
ほんとみんないい奴ですよ、これだけは自信を持ってオススメできます。
社員については充分述べましたので、次にPILOTの業務内容について触れたいと思います。
PILOTはこの10年間、一貫して、WEBシステムというものを手がけています。
最近の業務内容としてはお客様のWEBサイト・システムを制作する受託開発と、
その運用を手伝う保守サービスの2点が大きな柱となっています。
PILOTはお客様という意味でのクライアント企業には本当に恵まれていて、長くお付き合いもいただき、
様々なご相談、テーマを与えていただきながらやらせていただいています。
時にお叱りを受けることもあるのですが、そうしたことも経験に変えて今まで以上に貢献できるよう、
みんな頑張っていくよう日々話しております。
本当にありがとうございます。
業務内容としてPILOTが目指しているものがもう一つありまして、
PILOTという会社は設立当初から個人向けサービスと法人向けサービスの2つを立ち上げようと、
試行錯誤を繰り返しています。
これもまた、失敗の話にはなるのですが、
BtoCでは、キャラブロ、チョコリンク、マイクロ、のろし、フォンパニオンなどなど
色々なサービスをリリースしましたし、(他にもいっぱい色々なことをやりました)
BtoBでも、ooly、info-cast、チケッティングサービスというASPをリリースしました。
(こちらはクライアント様に評価いただき、現在も使っていただいているので
厳密には失敗ではないと思いますが、スケールできなかったという意味では失敗だったと思っています。)
よくまぁ、当たりもしないのに作るよね、という声も聞こえてきそうですが
僕の中ではまだまだチャレンジがしきれていないと思っています。
もっともっと多くのものを作り出し、失敗を多くしていかないといけないと。
今までの失敗の先に今があります。
これからの失敗の先に未来があります。
PILOTはこれから次の10年に向かって再び旅を始めます。
この旅は今までの助走期間を経たからこそできる旅でもあります。
ただ僕は一度全てをゼロに返してもいい気持ちでこれに向かっていきたいと思っています。
10年も経つともうベンチャーとは言えない部分がどうしても出てきます。
だからこそ、ゼロに立ち返って再びベンチャースピリットを持って出発しなければならないと考えています。
今まで色々な人たちに出会ったこと、色々な経験をしたこと、そうした財産を持った状態で、
再度ゼロから出発する気持ちが持てたこと、これは本当に幸運なことだと思います。
これは僕の決意表明であるとともに、PILOT社員みんなの気持ちでもあります。
Make a breakthrough !
壁を突破し、さらなる飛躍をしていきます!
次の10年、PILOTの長い旅に一緒に関わってくれるであろう方々に、
ありったけの感謝の気持ちを伝えていきたいと考えるとともに、
みなさんにとって、それが少しでも素晴らしい時間となるよう、
祈りつつ、努力していきたいと思います。
今まで本当にありがとうございました。
これからもどうぞPILOTをよろしくお願いいたします!
株式会社PILOT 代表取締役CEO 井ノ部研太
10年の振り返りとしてインタラクティブ3Dアニメーションを作成し、
パーティー当日に披露させていただきました。
Leap MotionとThree.jsを使っています。
技術的な解説は、
Mechanic Note -- PILOTの技術ブログ
をご覧ください。
最後まで見ていただきありがとうございます!
今後ともPILOTをよろしくお願いいたします。
2015年3月 研修旅行(徳島県神山町)にて